京都大丸ミュージアム星野道夫[悠々の時を旅する]
⚠︎京都大丸での展示は終了しています。
星野道夫さんの写真展が京都で開催していると京都国立近代美術館のパンフレットで知りました。
9月14日から30日までと短い展示だったので急いで阪急電車に乗り京都まで行くことにした
星野道夫さんとの出会いは名古屋に住んでいる
友達から教えてくれた一冊の本からでした。
私は、この本を読んでいる当初、小さな世界で日々奮闘していた
小さなことで悩み些細なことで不安になっていました
でも、想像できないような遠い国に壮大なアラスカの自然がある、そんなふうに考えると広大な自然の淋しさとともに悩みがちっぽけにみえて兵庫県から名古屋にいる彼女に会いにいける勇気をもらった本でした。京都に向かう電車の中で写真展に行くのをとても楽しみにしていました。
展示会場に入り最初に、シシュマレフの村長に送ったとされる星野道夫の流れるような英文で書かれた手紙が展示されていました
星野道夫の情熱を文章からアラスカへの愛を感じて熱くなったと同時に星野道夫の純粋なアラスカへの愛にとても羨ましくなりました
東京の神田の古本屋さんで見つけたALASKAというタイトルの写真集に魅せられ一通の手紙を送ったことによって星野道夫という写真家が誕生したと思うと、とても不思議な出会いですね
展示をひとつひとつ見ていると、つぶらな瞳でこちらを見ているアザラシの写真から過酷な自然の美しさと生きるために狩りをして死んでいく生物たちの一瞬の写真まで、とても身体の芯がツーンと冷たい感覚になります
写真を見てるだけでアラスカの広さと空気の冷たさが感じる
写真を見つめて星野道夫さんという人はどんな人だったか想像する............................
星野道夫さんの写真は広大な自然の景色と共に優しさと氷を溶かすようなあたたかさを感じる
薄氷の中に火が包まれていて静かに燃えているような感じ
展示の最後にフィルムをそのまま取ったような写真と大きなパノラマカメラがありました
星野道夫没後28年、パノラマカメラに残された写真は経年劣化で全体的にピンクがかっていて、残されたフィルムを取り出すのにとても苦労したんだそうです。
妻の星野直子さんがフィルムを取り出し奇跡的に現像できたそう
現像できた写真は、親子のホッキョクグマが氷の海の上を歩いている写真が撮られていて
大きな凍った海に小さな親子のホッキョクグマ
ホッキョクグマの生きている世界の広さを感じました。
この展示を見終わった後、大きな自然を感じながら小さな出会いも大切にしたいと思いました
悠々の時の旅 flyer paper
余談
少し、個人的な話なので、話そうか迷ったのですが星野道夫さんの本を教えてくれた友達は北海道の自然を中心に作品を描いている日本画家で、彼女と私は名古屋と兵庫県で離れた場所に住んでいます。
彼女とは、奈良の薬師寺で青年衆として泊まり込みでお勤めをしていたときに出会いました。
青年衆のお勤めが終わりコロナ禍になり私たちはそれぞれの生活に戻りました。
日々、創作活動をしていた彼女は、コロナ禍が明けたときに私を個展に招待してくれて、数年ぶりに彼女と出会いました。
小さなギャラリーでしたが彼女の描く作品は大きな自然の中で生きる小さな生き物たちや植物たちが愛おしく描かれていて心があったまったのを今でも覚えています。
その、コロナ禍が明けて久しぶりに出会った場所が京都大丸の6階アートミュージアムショップでした。
その、画廊のお隣に星野道夫さんの写真展がありました
大きな世界でとても小さな出会いです
なので、なおさら間に合うかな、ちゃんと個展にいけるかなと焦りましたが、おかげさまで間に合いました。
ほんとうに、素晴らしい写真を見れて幸せな時間でした。
でも、欲を言えば、もう少し早く知って彼女を誘い星野道夫さんの写真を一緒に見たかったなと思いました。
見てくれてありがとうございました
いい一日を過ごせますように。
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