生きるということ、2次元のアイドルを推すということ
9月3日をもって、THE IDLEM@STER シンデレラガールズが9周年を迎えた。
これを機に、いつからやってるんだったか思い返してみると、5年前からだった。その時高校3年生だろ、受験勉強をしろ。
なぜ始めたのかは明確だ。
誤解を恐れずに大きな声で言おう。
女の子が好きだから。
そういう安易な気持ちで、THE IDLEM@STER シンデレラガールズを始めた。
どんなゲームかもよく知らなかったのだが、一つ言えることは、「かわいい女の子見てぇ~」と鼻をほじりながら始めるゲームではなかった。もう一生辞められないと思う。
プレイしたことがない人も多いと思うので、始め方を説明しよう。
まず御三家、つまり「キュート」「クール」「パッション」の中から好きなタイプを選び、自分の好みを世界に示す。
そしてチュートリアルや説明の後、無料何連だったかSSR確定だったか忘れたが、ガチャを回せたと思う。なんせ5年前のことなので記憶が曖昧だ。
ここで私はまず、
砂塚あきら
というアイドルと出会う。
絶対に目が合った。
私はつり目が好きで、ホクロが好きで、浴衣が好きだ。そういうオタクだ。
いや、これが出てきたらみんな好きになるだろ。
こんなの浴衣デートじゃないか。浴衣姿をこっそりカメラに収めようとしたら、バレてたやつじゃないか。眩しい。眩しいよ。こんな夏、私は知らないよ。最高の夏だ。
特訓(進化と言った方が分かりやすいかもしれない)後、こうなる。
ビビットカラーとかネオンとか謎ベルトの多い服とか、当たり前に好きなのでひれ伏した。
ひとつ誤算があったとすれば、今までツインテキャラを好きになったことがなかったことだ。「クールなツインテキャラ」が存在するなんて知らなかった。教えてくれてありがとう、砂塚あきら。
しかし素直になれないオタク心も持っている私のような人間は、「いやいや、まだね、どんな子か知らんことにはね......。」ともにょもにょ言いだすことだろう。
そういう人間はコミュを見よう。SSRカードをゲットしたりアイドルのファン数が増えたりするとストーリーが見れるようになるので、定期的なイベントとは別にここでアイドルのことを知っていく。
よし、見てやろうじゃないか。
やっぱり好きだ。顔が良い。
塩顔が好きなんだよな。男の子だとしても好きな顔だ。
今思えば、ギザ歯の良さも砂塚あきらで知った。
ちなみに彼女はかなりのゲーマーで、インスタにゲーム垢とファッション垢を持っていて、「~です」が「~デス」で、お兄ちゃんのことは「兄ぃ(おにぃ)」と呼ぶ。
特にファッションにこだわりを持っているので、SSR衣装が毎度楽しみである。
独特の個性を持つ彼女は、人から「羨ましい」「どうしたらそんな風に生きられますか」といった声をかけられることもあるらしい。
ところが彼女はそういった悩みを抱えたことがないようで、「みんなありのまま、好きに生きたらいいんじゃないデスかね……。(意訳)」と、"悩んだことがない"ことに悩んでいた。愛されて生きてきたんだね。
こんな風に強いこだわりがあったり、アツい一面もあったりすると気づけたのは、「かっこいい」と褒めてくれるファンのおかげだと言う。
そして、今までは自分に向けられる「かっこいい」の意味が分からなかったが、そう言って応援してくれるファンのために、これからもかっこよくありたいと笑う。
砂塚あきらとはこういう眩しいアイドルなのだ。
続いてもう1人、私が骨抜きにされたアイドルを紹介したい。10連ガチャをペラペラとめくっていたら突然、輝かしい顔面が出てきた。
それが、
黒埼ちとせ
との出会いである。
強い衝撃を受けると人間は本当に息を飲むらしい。実際喉は鳴った気がする。そのくらいの勢いはあった。
さっきから申し訳ないが、彼女に関しても顔が好きだった。明らかに美人すぎる。
癖毛が好きで、尖った犬歯が好きで、何より高貴な顔が好きだ。そういうオタクだから……仕方ないんだ……。
彼女は謎が多い、いわゆる不思議ちゃんキャラでもある。その例として、以下が挙げられる。
吸血鬼の末裔
おばあちゃんは魔女
昔は海外(恐らくルーマニア)に住んでいた
今は白雪千夜というメイドと2人で、大きなお屋敷に住んでいる
過去があまり分からず、何が本当で何が冗談なのか読めないので、私は全部信じきっている。担当アイドルがそうだと言うなら、そうなのだ。
眩い顔面に関しては砂塚あきらと同じだが、砂塚あきらが光属性なら黒埼ちとせは闇属性寄りである。
身体が弱くてダンスレッスンの途中で倒れたり、そもそも入退院を繰り返したりしているため、生きていくだけで大変だ。そんな彼女がアイドルを目指したのには、"白雪千夜"というメイドの存在があった。
白雪千夜は「飽き性のお嬢様の趣味を一緒に探している」という認識なのだが、実際は違う。黒埼ちとせは「千夜ちゃんの笑顔が見たい、千夜ちゃんが輝く場所を探そう」という意識で色々なことを「やらせてきた」のだ。愛が深い。
そうしているうちに担当Pである私と出会い、スカウトを受け、千夜ちゃんが1人でも、自分以外の人とでも輝ける場所を見つけたという訳だ。
彼女はわがままなお嬢様のようでいて、諦めがよく欲がない人間だった。アイドルというものに出会って、願いを叶えて、この先自分はどうするのか。
ここでやっと、アイドルとして輝きたい、生きたい、生きている証を残したいという欲が出てくる。
黒埼ちとせと白雪千夜はお互いのために生きすぎていると私は思う。アイドルに出会う前は2人だけの世界で生きていたのだから、仕方ない。それぞれの世界にお互い以外の人間が介入して、視野が広がって、どんどん成長していく姿をこれからも見守っていきたい。
そして最後に、黒埼ちとせのブライダルガチャを見てほしい、見せたい。
吸血鬼のお嬢様が光を浴びて真っ白なドレスで私の手を取ろうとしている……?夢か?夢じゃなきゃなんなんだこれ。妄想か?
特訓後はこうなるのだが、昼も夜も見せてくれるなんて親切にも程がある。ありがとうございます。
この時のコミュは、たとえ弱くても自分の力で自分の道を切り開いて、絶対に生きてやるという彼女の決意が見られるので最高だ。
まだまだ語れることはあるが、このくらいにしておこう。オタクは喋りすぎるきらいがある。
私は、5年経ってもなお、最高を更新し続けてくれる担当アイドルたちに囲まれて、日々幸せなプロデュース活動をしている。
どこまで一緒にやっていけるのか分からないが、生きている限りはずっとやっていきたい。
あわよくば、砂塚あきらと黒埼ちとせのユニットが見たい。
よろしくお願いします。ほんとに。
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