自分と世界の架け橋づくりの勉強

 なぜ勉強をするのだろうか?

 生物学者の福岡伸一さんは著書動的平衡の中で「バイアスを外すため」と仰っています。
 ここからさらにもう一歩踏み込んで考え、勉強とは差異化だと思います。
 本や授業などで新たな知識を得る、勉強をする。新しく得たことに対して納得、驚き、疑問、否定、様々なことを思います。これはすなわち世間で正しいとされていることと自分が正しいとしていることとの距離感です。
 距離が近いからいいのではなく、遠いからといって近づく必要もないと思います。その距離感を知っていること。それが大事だと思います。
 マーケティングの考え方の一つに「ブランディングデザイン」というものがあります。ブランディングデザインの本質は"差異化"にあるとエイトブランディングデザインの社長西澤明洋さんは仰っています。
 世間との距離感を知る。これは自分自身との世間、もう少し規模を小さくして身の回りの人との差を知ることになり、自分という人間の個性をブランディングすることに不可欠なもののように感じました。

俯いたままで踊って
そこから跳ね出す スーパーボール
背負わずに纏って重力も 好きは手放さないで
俯いたままで踊って
胸から飛び出す虹色
"槍出せ 角出せ"はいらない
丸いまま貫いて

Super Ball/TOMOO

 差異化は誰かを傷つけるためでもなく、自分を押し殺すものでもない。差異化するとは、勉強をするとは、自分と世間との間を自由に行き来できる橋をかけるようなものだと思います。

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