「雨月物語」を観て

ごきげんよう、皆さま。
GWがいよいよ終わりますね。

溝口健二監督の「雨月物語」を観ました。
結論、良い映画でした。

「雨月物語」は有名な古典文学の一つかと思いますが、
あらすじは全く知らなかったので、
今回映画を観て、原作が気になりました。
後で図書館に行って、借りてみようかな。


まずは、京マチ子さんの美しさには見惚れました。
結局幽霊だったわけですけれど、納得しちゃいますね。
あそこまで妖艶な雰囲気は、マチ子さんにしか出せませんね。
言葉の言い回し、しぐさ、目の使い方、声。
素はどんな人柄なのか、非常に気になります。

後は、その幽霊に浮気をされた男の妻。
その妻は出稼ぎに行った男が帰ってくるのを待っている最中、落ち武者に襲われて死んでしまう訳です。まさか、その間に浮気をしているだなんて知らずに。
亡くなった妻は、またもや幽霊として、最後に男の前に登場するわけですが、「そんなこと(浮気)どうでもいい」と、さらっと男を許していたシーンが印象的でした。

現代の映画だったら、確実に男をねちねちもしくは、感情的に怒るシーンは必ず登場するでしょう。
それが、「雨月物語」は全くそこに焦点が当たっていなかった。
それがすごくいいと思いました。愛、ゆえですね。

金に目がくらんだ男と、その男に振り回されながらも、愛ゆえに傍にいる女たち。そんな困った男たちが色んな経験を得て、大事なものに気付かされていくお話だったように思います。


では、おやすみなさい

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