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こんにちは。保護者のための学習戦略アドバイザー本間汐織です。
本記事を読んでくださってありがとうございます。

初めての方には自己紹介。



うちの子は頑張っているのだけれど、成績がなかなか上がらないのです。


そういうお悩みをご相談される保護者のお子さんの中には「ノート整理」をしている子がいます。
本当にきれいに、丁寧にノートをとっていらっしゃいます。

しかし、


きれいなノートを作っても成績はあがりません。


「ノートに書く=アウトプットしている」と思いこんでいる子も多くいます。


「ノート整理」がすべて悪いというわけではありません。
「ノート整理」をしながらどんなことを頭で考えているのかということが大事なのです。


ノート整理をしながら


・ココが大事なところだから覚えよう⇒覚えた
・調べてみたら頭の知識が整理されてきた
・この漢字が忘れやすそうだからあとでもう一度確認しよう⇒実際に確認した

のような考えと行動であればいいかもしれません。


しかし

・ココは大事なところだからこの色にしよう
・さっきはこの色を使ったから今度はこの色にしよう
・こういう書き方が見やすいかな

というように考えていたら、成績向上につながりません。


ポイントは


ノートのきれいさにフォーカスするか
知識を覚えたり、整理したりすることにフォーカスするか


なのです。
もしお子さんがノートをきれいにすることのフォーカスしているとしたら、それを変えていく必要があります。
本人は、ノートをきれいにすることを目的にしていないと言っていたとしても、行動がノートをきれいにすることを目的としている場合もあります。


といっても、「ノートをきれいにすることよりも、●●をしたほうがいいよ」という提案をしても、本人にはすぐに受け入れられないかもしれません。
なぜなら、自分の努力を否定されたように感じるからです。
だったら、高校の先生や予備校のスタッフに言ってもらえばいいかというとそれも難しいのです。


まじめな子ほど、「努力すること」に重きをおきがちです。
そして、結果がでていない人ほど、「努力」を否定されると傷つきます。
だってまじめにやってるのに結果がでないってつらいですよね。だから何かしら自分の頑張ったこと(=努力したこと)を大事にするのです。

「努力すること」は本当に大事なことですが、それだけでは足りないのです。


結果に結びつく方向に努力することが大事なのです。
それに気づいてもらう必要がありますね。


きれいなノートをみたら

ノートを褒める。
ノートの中の目立つ箇所をさして、どうしてここを目立たせたのかきく。
(ふつうはここで重要だから、というはずです)
じゃあ、重要なところを覚えたらもっとできるようになることに気づかせる。
その時間をどこにとるか考えさせる。

それを繰り返しやってみてください。
きれいなノートを活かして、やるべきことを思い出してもらうのです。
ノートを褒めすぎるとノート作りに一生懸命になるのでほどほどに。

そうすると今度は時間が足りなくなるはずです。
このあたりで、誰かに相談しようとなってくれたら早く変化できますね。


今ノートをきれいに作っている子どもをみて、不安にならなくても大丈夫です。

世の中には、知識や方法だけをよく知っている子もいます。
いまやInstagramやYouTubeにも大学受験の勉強法がたくさんでていますから、受験勉強法の知識や技術を得ることはできるのです。でも知識や技術を知っているだけれは成果は出せません。

早稲田大学合格のための攻略法を知っていても、実践しなければ合格しないでしょう。
なのに、情報や知識を集めることにフォーカスしてしまう子もいます。

やはり大事なのはやはり行動すること(努力すること)なのです。
ですから、もし今お子さんがちょっとノート整理を頑張っていたとしても大丈夫!
努力する方向を変えれば、努力することができる子は必ず成績があがります。

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