【その13】女と男の世界、店でデートはやめてくれるかな?
こういう関係は売り上げにはならない
しかし、いるのです
分らないと思うのか?
で、来るとべったりくっついで離れない
男も恥ずかしくもなく触り始める
酔っていると何を始まるかわからない
しかし、凄い
この男は一応経営者だ
特殊技術とか言っていた
女は女で自分の男だとばかりに
喜んではしゃいでいるから始末に悪い
顔つきと言い、目つきが変わっている
少し、酒乱っ気があるのか?
疑いたくなるのもいる
で、カウンターを交代して
出ていくことになる
ここまで酔ってくると
何を話してもわからなくなる
で、今夜はこいつがカモだ
楽しい話の始まり!
この男、変っているのだ
で情報源は、
今、しだれかかっている女から
聞こうとしたらお客が入ってきた
これで楽しい話は中止になった
このような繰り返しだ
何処まで話したかも忘れてしまう
私に大切なのは売り上げだ
と言っても礼儀もある
店に出るようになって
自分で決めていることもある
素人の私は何も知らない
それはお客も知っている
無理は言わない
此処にいる女たち
意地でもママとは言わない
当たり前だ
女たちのほうがキャリアは長い
お客とも付き合いも長い
何と呼ばれようが構わない
お客それぞれがお気に入りに女がいるから
こだわらない
ただ、今来た客は私の客だ
やはり、営業をしておいた
考えたら、男も楽ではない
電話一本で今夜は金がどれだけかかるか
喜んでばかりはいられない
何にもなく、ただ酒を飲むだけで
遠慮のない請求書が行くのだ
心で自分に言う
『私が男なら、こんなところに飲みに来ない
この女の声にいつも騙される』ってね
思いながら、満面の笑顔を降り注ぐ
最近はどの男もお金にしか見えなった
侘しくなってきた
飲みながら、考える
明日は、どれを縫おうかなって
生地が山積みになっている
これで今夜も終わりだ
男たちに遠慮のない
請求書を書いて終わりになる
ありがとうございます。
今日も終わりました
一日雨でした
皆様のお住まいはいかがでしたか?
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