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信じられない飼い方

あれから約一月後
連絡があり迎えに行きました。

段ボール箱にいっぱいいます。

後で考えたら飼育法って
あまり教えていただかなかったと思います

それもそうですが
段ボール箱にたくさんいました。

ですが、私は雄5羽と雌45羽と頼んだのです
みんな同じに見えます

知識もなく恥じらいもない私は聞きました
「みんな。同じみたいですが、雄はどこにいるのですか?」

私の頭にあったのは
赤いトサカがある大きな鳥です。

家畜改良センターのひとが笑いながら
「この中にいます」  と言いました

バカは平気です
「どうして見分けるのですか?」
だってそう思いませんか?
俺は雄だって名札がついていませんでしたもの

この話を家に戻って息子に話したときに言われました
「一緒にに行かなくてよかった。
かあちゃんとは下手気に行けないからね」

「かあちゃん、自分がバカだってわかっている?」

息子に言いました
「そのバカから生まれたのが貴方だよ」

ごめんなさい、
それで見分け方ですが触手だそうです
99%の確率だと話していました

で、夕食を済ませて
息子は別棟のご自宅にお帰りになりました。

翌朝いつもより早く出てきました
昨日いたはずのヒヨコがいません

「母ちゃんひよこはどうした?」
「いるよ」

「どこに?」
「あんたの元のお部屋に寝ている」

慌てて行きました。
「夜寒かったからホットカーペットの上に
置いたらぐっすり眠れたみたい」

「母ちゃん聞くんだけど、まさかこの座敷で飼うとは言わないよね」

「なぜ?」

「わかっているとは思うけど、これは鶏だよ
座敷で飼うものではないよ」

「こんなにいっぱいいるんだから」

「いいじゃない、誰も使っていない部屋だし
空いているからね」

「たまには誰か住まわせたほうはいいよ」

「親父はここで飼ってもいいって?」

「うん、あんたよりいいだろって
喋らないし。悪戯はしないから」

このような話し合いでひよこはこの部屋に
飛ぶようになるまで暮らしていました。

ありがとうございました。
此処で無事に育ち外に行くことができました

ヒヨコの飼いやすい時期があったと聞きました
私は一番難しい季節だったそうです

今夜も楽しい夢を見てください












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雪絵
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