椎間板ヘルニアのはなし

自分がはっきりと腰痛持ちと確信したのは、数年前にスリッパを取ろうとして違和感から始まったギックリ腰だった。

ヘルニアになってから気づいたが自分が思っている以上に腰痛に悩んでいる人が周りにいることを知った。
私の体験はレアケースでは無いが椎間板ヘルニアで手術した経験を残しておこうと思う。

まずはじめに

まずはじめに結論を言うと、
私個人の意見ではあるが椎間板ヘルニアによる足の痛みに苦しんでいるのであればすぐにでも手術をする決断をしたほうがいいということ。
(私は医師ではないのでもちろん医師の診断があっての話だが)

この後症状の経過を書いていこうと思うが、ヘルニアになる前に私自身がどんな生活をしていた書こうと思う。
私の仕事はデスクワークで1〜2時間座りっぱなしの時もある。
趣味でランニングをしていて、平日は仕事の昼休みに5km程走り休日には10〜15km走ることもある。
身長も日本人の中では大きい方でそのためか普段の姿勢もいいとは決して言えないような状態で生活していた。
ネットで調べると椎間板ヘルニア発症の一つの要因として運動するなどと出てくるが、私は決して運動不足という身体ではないということ。

私が椎間板ヘルニアになるまでの症状の経緯と手術前後の状態を一時例としてここに書くので参考にしてもらえればいいとおもう。
もし、似たような症状があればすぐにでも病院にて診てもらうことをおすすめする。
(早期であればストレッチや飲み薬にて回復の可能性も全然あるようです。)

ヘルニアの前兆

いつものようにランニングしていて走っている最中に痛みはなかったが、走った後に腰の痛みが出てくるようになった。
腰の痛みは動けないほどではないが「なんか腰が痛いなー」程度で時間が経てば引いてしまうくらいで私生活には影響なかった。

腰痛から足の痛みへ

ランニング後に腰痛が出てくる状態はしばらく続いたが、しばらくすると腰痛に加えて左足に痛みが出てくるようになった。
足の付け根から太もも、ふくらはぎ、アキレス腱まで痛みが出るようになった。
足への症状の出始めは痛みというよりは筋肉痛のような足が張ったような感覚から次第に痛みへと変わり部位も足の下まで広がっていったが、この時点ではまだ痛みが引くくらいであったため、なんか疲れが溜まっているのかなくらいにしか思わなかった。

精密検査

腰の痛みだけで無く足の痛みが続くようになりただの腰痛ではないと思い病院で診てもらうことにした。
レントゲン、MRIをとり結果を見てみると素人でもわかるほどに飛び出していた。そして椎間板ヘルニアと診断された。
ここで痛みが辛い人への注意点としてMRIを撮るには基本的に予約をとり約1週間は待つことになるので早めに動くこと。

縦に伸びている白いのが神経
今回の対象部位は下側の骨と骨の間の
椎間板が飛び出しているところ
真ん中の白いところが神経

手術前の状態

足への痛みが続くようになってからは症状は、悪化し普段の生活の状態でも足の痛みがあり歩くのも辛い状態にまでなってしまった。
何をしていてもじっとしている時でも足が痛く、常に我慢をしている状態で休まる時がなかった。寝ている時も足を真っ直ぐにすることは出来ず常に膝を曲げていなくては痛くて寝ることも出来ない。また、寝返りをうとうとすると痛みで目が覚める。また、足の痛い左側に身体を向かせて寝るとお尻が圧迫され痛くて寝れないため、右を向いて寝るしかなかった。

私は今まで大きな怪我をしたことはなく、ましてや手術とは無縁の人生を送ってきた私としては、いくら傷口が小さかろうと手術時間が短かかろうと手術には抵抗があった。
また、ヘルニアになった原因がはっきりとわかっていない中で手術をして治したとしても同じ生活をしてては再発してしまうのではないかと思い手術をする決断ができなかった。
しかし、医者によると普段の姿勢や疲労の蓄積が原因の一つでもあるが遺伝によりヘルニアが発症することもあったりとはっきりとした原因はわかっていないというのも言われた。
それを聞いて正直なる時にはなるんだなと半分開き直った感情になり手術を決断した。
決断してからは運が良いことに手術日決定までは時間が掛からなく、通院していた病院に別の病院を紹介してもらい初診まで1週間、そして手術まで1週間という早さで決まった。

手術直後

手術後、病室まで運ばれ麻酔が切れてきて意識が徐々に戻ってきた。
まずは手術が終わったことを認識した。
次に手術した腰の辺りに意識がいきやはり傷口は痛む。
仰向けになっているので背中は布団に押し付けられているためより痛む気がした。
そして次に痛みが酷かった左足に意識がいったが「あれ?痛みがない!嘘だったかのように痛みがなくなっている!」
腰の傷口や身体に繋がれている数本の管のこともどうでも良くなるくらい足の痛みが取れていることに感動した。

手術の翌日からはリハビリが始まり、一般的には初めは歩行器を使ってリハビリをするようだがランニングをしていた+若さ?もあってか自力で歩き始めることが出来た。

術後1ヶ月経って

コルセットはお風呂や寝る時以外は常に付けていて、3週間経ったところでジョギング程度であればできる気はしたが流石に再発が怖く走ることはしていない。

自転車に乗ることは出来るがドロップハンドルは前傾姿勢になるためまだ乗ることは出来ない。

術後2ヶ月までは激しい運動はNGなのでその時の経過はまた書くことにする。

最後に

私の経験上であるが腰痛が続くようであれば一度病院に受診してみた方が良いと思う。
もちろんそこで症状が良くなるわけではなく状態を把握できるだけ。足の痛みも出るようになってからでは遅いのではないかと思う。

そして、普段からのストレッチはやったほうがいい。運動するのであれば運動前後のストレッチ(疲労を残さない)、あとは身体を柔らかくするストレッチ。身体のケアは疎かになりがちだが年齢を重ねるとトレーニングより大切だと感じた。

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