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障がい者も以前のような優遇のようなものが無くなったのか

ここ数年、新しい人の定着率が下がっている。
障がいの影響である程度は覚悟はしていた部分ではあるが、1年を超えた頃から辞めていく人が多い。
正社員になれるまで5年という高いハードルもあるとは思うが、かなりつらい思いをして働いている障がい者もいるようだ。

自分も仕事でいろんな障がいを持った人と携わったが、その中でも印象に残っているのは、延々と持論を語り続けるWさんだ。
とにかく自分の意見を聞いてほしいと、上司でも構わず話をする。時には仕事中に電話をかけて仕事仲間と話すこともあったという。
週2~3は上司とも話をしたが、中でも自分とはウマが合ったと判断したか何度も話をされた。仕事での具体的な事ならいいが、時には辛辣な言葉が並ぶ。聞き役はストレスで疲れてしまう。何度も上司に何とかしてほしいと話すが、簡単な対処を繰り返し一時は精神的に追い込まれてしまった。
最終的には本人から辞めるということで終わったが、同じような人がまた入ってきても会社は意に介さないと思う。
特に会社をよくするためにはといった話をよくしていた。話し方からして、上司にも同じようなことを話していたらしい。語る本人はそう望んでいても社会的にそのようにするのは不可能なこと。よく入社できたと思ってしまった。

ここ数年で障がい者の雇用も作業所からハローワークに行ってというものは少なくなったようだ。コロナも関係しているからだろう。代わりに就職エージェントの障がい者の仕事探しというものも多くなってきている。エージェントが施設の職員のようについているので安心という事なのだろう。
だが、就職エージェントが自分のことをわかってくれていないという話も聞いたことがある。確かに数ヶ月通う施設の職員とは違い、話や履歴書などの書面などで判断することの難しさがあるのだろう。就職できても見解の相違によって数ヶ月で辞めることもあるうえ、向上心を持った障がい者が転職に失敗するケースもある。

コロナによって社会は様変わりしてきたのは事実であるが、障がいを持っている人は置いていかれているような気がしてならない。以前は施設の人も予定を決めて会社に来てくれていたが今はコロナや忙しさもあり連絡しない限り来ることは無くなった。10年の間に上司も交代し気軽に相談できる人はいなくなってしまった。

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