広島旅行②

この広島旅行は、車を借りて行くことにした。
道中のコロナ感染を避けたかったこと、高速も使う長距離運転を敢えてしておきたかったこともある。初めて大阪以西に、自分の手足で行ったという実感を持ちたかった。これも情念的な動機だった。
後は菊池さんのマンガを読んで「車中泊の方が安く済むかな」と思ったこともあった(もっとも結局は三日間の内の初日だけで終わってしまったが)

8月10日の夜に出発し、途中のSAで休みつつ、11日の夕方に広島に到着。
初日は、もう日が暮れる頃でもあった為、駅西エリアなる所で食べ歩くことにした。事前に居酒屋などが密集して、ハシゴに良い所と教えてもらっていたのである。
コウネ、がんす、広島焼・・・イワシの刺身だけは、残念ながら時期が遅かったらしい。それでも広島の名物の代表格の大体は食べられただろうか?全て美味しかった。
最初に入った居酒屋で、「がんすは唐辛子をかけると島根の名物になる」と聞いた話が、妙に今も印象に残っている。

居酒屋をハシゴする中で、通りにこの札が付けられているのを見た。
これを見て「広島に来たなぁ」と感慨深くなったものである。今いる所は、まさにそういう地なのである。一度、放射能含みで焼け爛れてしまった所から、こうした居酒屋で賑わう場所ができるまで、戦後の復興は大変であったと思わされたものである。
この札は、次の日にも見かけた。しかし自身はこの時点の感情から一転してしまうことになる・・・私の危惧することを目の当たりにした為である。そのことは③として綴る。

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