見出し画像

今季の新梅(五郎梅、佐布里梅)を梅がゆで食べ比べ~五郎梅の酸っぱさはやはり杉田梅に匹敵(五郎梅その4、佐布里梅その3完成編)

前日に少々食べ過ぎ飲み過ぎてしまい、胃疲れ気味な日曜の昼。久しぶりにお粥を炊こうと思い、ならば格好のお供があった。今朝干し上がったばかりの五郎梅の白干しと、先週干して1週間ほど寝かせた佐布里梅。佐布里梅は皮破れが多くて干すのに難儀をしたが、数日経つととてもしっとりとして美味しそうに落ち着きつつあった。色も褐色が増している。

五郎梅のしそ漬けは先週佐布里梅と同時に干し上げ、ひと足先に味見をしたが、なかなか美味しいしそ梅干し。白干しはどうだろう?
なお、しそ漬け・白干しとも、五郎梅の生梅⇒梅干しの完成重量は57~8%で、標準的な60%に少々欠けた。皮破れは少なく、干し作業はいたって順調だったが、60%未満だったのはいくらか追熟させたからかも知れない。

さてさて、それでは炊けたお粥に梅干しを。

奥側の、まだ色が薄くやや大粒な方が五郎梅、褐色が濃く、皺が多く縮んだようなのが佐布里梅。ゆかりは先週干した五郎梅のしそ漬けのゆかり。新作揃いでうれしい。

まずは干したての五郎。
おお・・・酸っっっっっぱ!酸っぱい!食べてわかった、やはり五郎は杉田梅の系統。酸味が非常に強い。だが刺激が強いという意味ではなく、なんだか元気が出るような酸っぱさだ。美味しい。しばらく寝かせて落ち着いてきたら尚美味しくなるだろう。楽しみである。
続いて佐布里。
やはり皮破れにより凝縮されているだけあって、既に旨味がかなり濃く、爽やかで美味しい。昨年完熟高田梅でも皮破れが多くて干すのに難儀をしたが、皮破れのないものよりも水分が出て旨味が凝縮されている分、干したてから美味しかった。佐布里にも同じことが言える。

なお、中の果肉や種の色づきも皮と同様、五郎はまだ薄く、佐布里は少しずつ色が濃くなっている。種の形を比べてみると、五郎はよくある梅の種の形だが、佐布里は心なしか丸みを帯びて可愛らしい形。その辺りも桃系統だからなのかなと思う。

佐布里梅は産膜酵母も多発したし皮破れも多くて手がかかったが、梅干しとしては大変美味しいのでやはり入手してよかった。次に生梅を手にできるのはいつになるかわからない(くらい佐布里梅はレア)が、また機会があればより美味しく、トラブルを少なく美味しい梅干しに仕上げたい。

2024梅シーズンの五郎梅・佐布里梅については本投稿で完了。
どちらも美味しい梅干しに仕上がって満足している。
ただ、五郎梅(特に白干し)の酸っぱさが今後どう落ち着いて行くかは気になるので、杉田梅の続報と共に少し触れられたらと思う。
梅が不作な中でも、珍しい品種を手にできて幸運だった。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?