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おうちで発酵・漬物

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1~2人世帯でも手軽に漬けられる漬物とその活用です。 乳酸発酵の旨味が好きですが、発酵なしで手軽に漬けるさっぱり系も。
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#今日のおうちごはん

ちょっとだけ薬膳、クコの実と菊芋入り福神漬け

常備している福神漬けがなくなりそうだったので、追加をつくった。 いつもは大根1/4〜1/3本程度をメインの材料とするが、今週は買い物に行けず、手持ちの大根がやや足りなかったので他の野菜を足すことに。 野菜室にはれんこん、にんじん、ごぼうと福神漬けに使えそうな野菜がいくつかあったが(ごぼうは以前何度か入れて美味しかったのだが、漬け汁を吸うのが難点)なんとなく気が向かず、「入れてみようかな」と思ったのは半端に残っていた菊芋。 夫が菊芋の醤油漬けを殊の他気に入り、毎日のように食べ

【おうちで発酵・漬物】#17 夏を迎える前の、日干しきゅうりの軽やかなしば漬け

最近ようやく暖かくなって、みずみずしいきゅうりや生野菜を食べたいと思う日が増えて来た。春ですね。 先週五本入りで買ったきゅうりが二本ほど余り、ふと思いついてしば漬けの時のように切り、ざるにのせて天日干ししてみた。 「ふと思いついた」というのは、私はきゅうりのしば漬けやキューちゃん漬けのように味付けのはっきりした漬物は、皮が縮んでしわが寄り、パリパリした歯ごたえのものが好きだ。 だが、その種の漬物に生のきゅうりを使うと、水分が多すぎるためそうした見た目や食感にはなりにくい

四川アーサイ(子持ち高菜、祝蕾)のザーサイ風浅漬け、パコラ(ひよこ豆の粉のフリット)

半月ぶりに直売所へ行くと、ラインナップがすっかり春に変わっていた。 サラダで食べられるみずみずしい野菜や大小色とりどりの柑橘類がずらりと並び、中でも目につくのは3月の短い間しか見られない蕾野菜たち。この時期しか出会えないので、見つけるとつい嬉しくなって買ってしまう。今回は白菜と子持ち高菜を手に取った。 蕾のついた高菜を「子持ち高菜」または「祝蕾」と呼ぶのも初めて知ったし、「四川アーサイ」という名も初めて見た。なんだかザーサイみたいなごつごつしたルックス。食べてみたくて試しに

富山湾「氷見とろ生いわし」その3~憧れの「卯の花寿司」を紅生姜、炒りごま入りで

抜群の鮮度とたっぷりの脂乗り、「氷見とろ生いわし」の3記事め。 いわしが届く前から「これは絶対作ろう!」と思っていた生おからを使ったきずしについてです。 いわしが届く前に読み込んでいた最近の愛読書、「郷土料理とおいしい旅10 新潟・富山・石川・福井」の富山県ページに「いわしの卯の花ずし」が紹介されていた。 いくつかのいわし料理が紹介されているが、中でもこれに興味を持ち、作り方を調べていると全国各地で似たような「卯の花寿司」または「卯の花漬け」が見つかった。 共通しているの

【おうちで発酵・漬物】#12 柔らかで丸みのある酸味が美味しい「ギリシャ風まるごと発酵キャベツ」でひよこ豆とのトマト煮

冬になると食べたくなるキャベツの煮込み。 冬キャベツをそのまま使ってももちろん美味しいけれど、よりその味が恋しくて仕込むのがギリシャ風の「まるごと発酵キャベツ」。数年ぶりに思い出して漬けてみた。 このやり方は15年ほど前、ギリシャ旅行を機にギリシャ料理にはまり、いろいろ調べて作りまくる中で知った。これを使うと煮込み料理はぐんと美味しくできる。ブイヨンやコンソメなど使う必要は全くない。緩やかな発酵による柔らかな酸味が、煮込んだ時や軽く炒めた時に素晴らしい威力を発揮するのだ。