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日本全国魅惑のローカル梅たち

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ひとくちに「梅(梅干し)」と言ってもその個性や味わいは育った地域や品種により驚くほど多様。 梅仕事を始めて出会った全国のかわいいローカル梅(2024年1月現在自分で漬けた、食べた…
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#追熟

生梅が3kgあったらどう使う?熟の加減で分けてカリカリ梅と梅干し、追熟させて梅味噌と完熟梅のジャム(2024十郎梅その2)

今年は二度買った十郎梅、後から買ったのはわけあり3kg。これぐらいあるといろいろ使える。 箱に可愛いメッセージが。梅への愛情が感じられて嬉しかったので掲載させて頂く。メルカリ購入はこうしたやり取りも楽しみのひとつ。 さて、3kgちょっとの梅、熟の進みにもばらつきがありそうなので、まずは状態を見ながら分類。 ①じゅうぶん熟したもの(左上) ②梅干しに向かなそうなもの(熟し過ぎや傷)さらに追熟させる分にざっくり三通り…と思ったが、量が多いので追熟も二段階に分け ③追熟分・やや

梅の追熟の失敗と教訓〜おばこ梅(青梅)の梅干しを塩分8%と10%で漬ける(おばこ梅その1)

※本記事は旧ブログ(Ameba Ownd)からの引っ越し記事です。(もともとの更新日付:2023年6月17日、22日) メルカリで新たに梅を買った。また買ってしまった。 今回の品種は「おばこ梅」、お取り寄せ元は山形県酒田市。 少し前、メルカリに出品されているローカル梅を探していたところ、山形県の「谷沢梅(やさわうめ)」というのを見つけた。 寒河江市付近で採れるブランド梅だそうで、希少性がかなり高いらしい。そうか、山形県にもローカル梅があるのか…。しかも寒河江は父の地元の

神奈川の美しい梅、十郎梅来る&追熟と梅酢梅干しの仕込み(十郎梅その1)

※本記事は旧ブログ(Ameba Ownd)からの引っ越し記事です。(もともとの更新日付:2023年6月11日) 初めて梅干しを漬けるにあたり、収穫から何日も経ったスーパーの梅ではなく、適切なタイミングで収穫された良い状態の梅を、直売所等で生産者から買いたいと思っていた。 最も入手しやすいのはやはりおなじみ和歌山県産南高梅。関東のスーパーで普通に買えるくらいなのでネット上の出品数も多く、質も大きさも価格も様々。 でも南高梅の梅干しは美味しいのが家にあり、食べ慣れて特徴もわか

強制追熟させた豊橋の梅を干す(豊橋の梅その3)

※本記事は旧ブログ(Ameba Ownd)からの引っ越し記事です。(もともとの更新日付:2023年6月24日) 6月初旬から塩漬けしている豊橋の梅(えぐみ強め)。 長く待てばえぐみも和らいで来るのかも知れないが、いかんせん熱湯で強制追熟させたので袋の中でだいぶタポタポしている。皮が破れそうで不安でもあるので、この週末天日干ししてみることに。 干し始める時点の色がこちら。光の加減もあるが、なんとなく黄緑色を帯びて見える。 同様に梅酢もなんだかやばそうな色に見えなくもない(

熟が進まない梅の強制追熟(豊橋の梅その2)

※本記事は旧ブログ(Ameba Ownd)からの引っ越し記事です。(もともとの更新日付:2023年6月2日) 初めて買った豊橋の生梅を屋内で追熟させ始め、まる3日が経過した。 買ってから5日経つのでこれ以上放置するのも良くないだろうと、追熟を早める方法をネットで探し「梅をボウルに入れ、熱湯を注いで20秒~1分ほど待つ」という方法を試した。 こちらが1分ほどお湯につけて全ての梅が黄色くなり、市販の梅酢で消毒し、粗塩をまぶした状態。 同時に買ってカリカリ梅を漬けている分(前