マガジンのカバー画像

日本全国魅惑のローカル梅たち

79
ひとくちに「梅(梅干し)」と言ってもその個性や味わいは育った地域や品種により驚くほど多様。 梅仕事を始めて出会った全国のかわいいローカル梅(2024年1月現在自分で漬けた、食べた…
運営しているクリエイター

#カリカリ梅

「梅わり器」で青梅を割る~今年もやって来た会津の青いダイヤ、高田梅を割って塩漬けと甘漬けに(2024高田梅その1)

昨年手にしたローカル梅の中でもお気に入りのひとつ、会津特産の「高田梅」。青いダイヤと称されるが、どちらかと言うとダイヤというよりゴルフボール。まんまるでごつごつとした野菜みたいな個性的な梅で、その固さから梅漬けにするとカリカリ、シャクシャクと心地よい食感に仕上がる。 そしてその特性故に、高田梅を扱う際には避けては通れぬある作業が発生する。それは 梅を割る。 梅の割り漬け自体はさほど珍しくないので、梅仕事というと毎年梅を割っておられる方も多いかも知れない。 だが高田梅は大

JA伊勢原「あふり〜な」で梅を買う〜伊勢原市産鶯宿梅(青梅)でカリカリ梅を仕込む(伊勢原市産鶯宿梅その1)

昨日、JA伊勢原の直売所「あふり〜な」へ電車で行った。 いつもは週末夫に車を出してもらうのだが、今週夫は他の予定があるため行けない。そして梅の時期は短い! そう、今回は今頃(六月第一週)の直売所の生梅入荷状況が知りたくて来てみた。昨年「あふり〜な」へ初めて来たのはもう梅の季節が終わった夏だったので、いつもいつぐらいの時期にどの品種の梅が入るのか知りたかった。 ちなみに神奈川県最大の梅産地、小田原では梅酒や梅シロップ用の青梅の販売はいったん終わり、梅干し用の黄熟梅の販売はこ

カリカリ小梅2024続報〜漬けて5日目時点における漬け上がりとカリカリ度、味の食べ比べ(奈良県産七折小梅その2)

先週水曜日に漬けた約3キロの奈良県から来た小梅ちゃん。 梅酢は翌日から順調にたっぷり上がっていたが、5日目に一部ファスナー袋からこぼれそうになっていたので梅酢が上がり切ったと判断し、この段階での味見を試みる。小梅ならそろそろできあがっているはず。 漬け方は3通り、塩分はいずれも10%で統一してある。 ①市販の「梅パリ」を使用、塩揉みはごく軽め ②「梅パリ」不使用、塩の揉みこみを超丁寧に ③ ①と②の併用(「梅パリ」も塩揉み込みもあり) 上から時計回りに①、②、③と並べ

今年こそ成功させたいカリカリ小梅2024~奈良の七折小梅で3パターンの漬け方を試す(奈良県産七折小梅その1)

昨年カリカリに漬けられず、フニフニに出来上がってしまった小梅ちゃん。 小梅の時期は短く、また熟が進みやすいのかしっかり固い状態で店頭に並んでいることもあまりない。理想的なカリカリのためにはやはり予約!と早くから奈良の梅農家に予約を入れ、楽しみに待っていた。奈良を選んだのは、奈良もまた梅の産地だから。一度手にしてみたかった。 それが昨日、クール便で到着。 さすが農家直送。粒揃いで美しく、しっかり固い小梅ちゃん。品種は主に七折小梅と聞いていた。愛媛県での生産が多い品種で、特徴

サクッとジューシー、十郎梅のカリカリ梅完成!(十郎梅その3)

※本記事は旧ブログ(Ameba Ownd)からの引っ越し記事です。(もともとの更新日付:2023年6月23日) 十郎梅をカリカリ梅用に漬けてから2週間ほど経った。 程よく塩がしみ込んだ感じに見える。それにしても十郎梅は本当に美人梅。塩漬けしても全く美しさが変わらず、ピカピカで美味しそう。 漬ける際はこんな感じでファスナー袋に梅とその重量の10%の粗塩、卵膜を除いて煮沸消毒してお茶パックに入れた卵の殻1個分を入れ、常温で保存した。 まだ暑くない時期だったので常温でも問題なく

カリカリにできなかった小梅たち(信州産小梅)

※本記事は旧ブログ(Ameba Ownd)からの引っ越し記事です。(もともとの更新日付:2023年6月10日) 崎陽軒のシウマイ弁当に入っている小梅が好きだ。そのためにわざわざ買って食べるという程でもないが、お弁当にカリカリ梅が入っているとちょっと嬉しい。 あれがもし自分で漬けられるなら好きな時に食べ放題!という訳で、梅仕事が少しだけ身近に感じられ始めた5月末、近所のスーパーで信州産の小梅を見つけて2袋(計1kg)購入。その日のうちに漬けてみた。 それから10日程経って、