見出し画像

神さんとのお仕事㉛「自信と軸という泡沫」

「自分に自信を持ちたい」
「生きるために軸が欲しい」

このお仕事をしていてよく聞く言葉なのですが、自信や軸は本当に生きるために必要なのでしょうか?今回はそのあたりについて少しお話をしようと思います。

個人的なことですが、僕は自信や軸は持たないようにしています。理由は簡単で、

「持ってしまうと動きが鈍くなるから」

です。神さんはよく

「現状の最善に照らし合わせた行動をしなさい」

とお客さんに言われます。自信や軸は過去の自分が作り上げたものなので、現状の最善を考える時に少なからず邪魔になってしまいます。現状の最善のために自信や軸をずらさないといけない時があるからです。少し前の現状ならばその自信や軸は最善だったかもしれないですが、移り変わり続ける現状に対して過去の自分でずっと対応しようとするのは危険なこともあると僕は思っています。

だからといって過去をすべて否定する必要はないとも僕は思っているので、過去の自信や軸になりそうなことは「引き出し」にしまって必要な時だけ出すようにしています。現状に必要な過去の経験をうまく利用しながら前に進んでいけば、温故知新ではないですが過去と現在の自分をうまくつなぎ合わせて生き抜いていけるような気がしています。

自信や軸ができてしまうと、せっかく作り上げたものを手放したくないという感じでそこから動けなくなります。今の日本がまさにそうで、いまだに高度経済成長期に作った自信や軸から抜け出せていません。自信や軸はすぐに腐るので、違うものに入れかえ続けないといけないのです。

「自信や軸は泡沫だと思いなさい」

神さんはいつまでも自分の心地いい居場所で生きようとする人にはこう言われます。自信や軸は一瞬で消える時が必ずくるからです。いつ消えるかわからない泡沫に身をゆだねるよりは、次々と生き方を変えながら楽しく生きているほうが、周りの人との軋轢も生まれずいいのではないかと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?