自己紹介【強迫性障害編】

18歳の頃、強迫性障害という精神疾患を発症しました。

強迫性障害は人によって出る症状は様々ですが、

「鍵を閉め忘れたかな?」
「自分の手が汚れている気がする、、」

などの観念が頭に浮かぶと頭から離れず、それを打ち消すための行動や言動を繰り返してしまいます。

僕の場合はさまざまな行動や言動の

「全てを偶数に揃えなければいけない」

という謎ルールがありました。(強迫観念)

それに従わないと「何かとんでもなく悪いことが起こる」という予感がして動悸や物凄い不安感に襲われるため

「ルールを破ってもそんなこと起こるはずはない」
と頭では分かっていても、謎ルールに沿った行動を繰り返さざるを得ません。

全ての物を偶数回触るという行動をしていたので
椅子と自分のお尻の接触回数を偶数に揃えるため、バスの座席を立ったり座ったりしていると

その様子を見ていた同じサークルの女の子から

「司、めっちゃキモいよ」

と言われ酷く傷ついた事を覚えています、、笑


物を買う時や食事を取る時も全て偶数に合わせなくてはいけないため
コーラや弁当を買う時も必ず偶数になるように2個買います。
(人の2倍以上の食事を取っていました。)

その結果、アマチュアレスリングをしていた高校生時代に65キロほどだった体重も
およそ3年間でほぼ倍の120キロまで増えていました。

食事だけでなく

物を触る回数や、物を見る回数、特定の単語を言った回数、、

ルールを破るたびにそれを打ち消すためのルールが追加されていきました。

全ての行動をそのルールに沿って行動していたため
傍目から見れば相当不審な人物に見られていたと思います。

例えば街中で何かにぶつかった場合、その回数も偶数に揃えなければいけないため

もう一度ぶつかりにいきます。

なぜか同じものに2回ぶつかりに行く120キロの巨漢、、

相当怖いですよね。笑

それが明らかにおかしい事は自分でも分かっていました。
ただ、どうしてもそれが止められないのです。

当時はまるで自分の行動を「なにか」が全て管理していて

その「なにか」が作ったルールに全ての言動と行動をコントロールされているような感覚で生きていました。


その「なにか」が作ったルールは日常生活にどんどん侵食してきました。

ルールがあまりにも増えすぎて、とうとう家の中から一歩も出られなくなったとき

「このままじゃヤバい!」

と思い
町の精神科クリニックの門を叩きました。

その結果、「強迫性障害」という診断名が付けられ

お医者さんからデプロメールという抗うつ剤を処方されました。

お医者さんは僕と目線を合わせず、症状の辛さを訴えても
どこかうわの空で「そうですか」と答えるのみで
正直あまり信用できる印象ではなかったのですが

他に自分を良くする方法が思い当たらなかったので、藁にもすがる思いで服薬することにしました。

当時は「その薬を飲めば治るかも、、」と期待を持っていたのですが

精神科の薬は症状を抑えるだけで、治してくれるわけではありませんでした。


次回につづきます。

シャーマン司

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