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ドラゴンガール第三話

ドラゴンガール 第3話

・登校風景
 生徒達がぞろぞろと歩いている

・龍 歩きながら考えている

龍「……」

・回想 ドラゴンが威風堂々と
 ドラゴン「俺様の名は
      ドラゴン」

龍NA(昨日のあれは 
    本当に現実だった
    のかな?)

・栄春があらわれて

栄春「龍」

  「おはよう」

テロップ『河内栄春』

・栄春 龍を覗き込む
 龍 慌てて

栄春「何
   ボーッとしてんだ」

龍「栄春
  びっくりさせんな」
 
 「なっ 
  何でもないよ」

・栄春 爽やかな笑顔で空を見て
 龍 浮かない顔

栄春「今日は
   よく晴れてるし
   いいこと
   ありそうだな」

龍「…そうだな
  いいこと…」

・甘木に殴られる龍
→歪んだ顔のアップ

龍NA(あるといいのにな…)

〇時間経過

・甘木が龍を左フック(バシッ)

龍NA(言えない…)

   (親友の
    栄春には
    口が裂けても
    言えない)

・龍がふっとび倒れる(ドサッ)

龍NA(あいつにプレゼント
    したスニーカーが
    きっかけで)

   (俺がいじめを
    受けてるなんて…)

・銀太 拳を叩いて(パン パン)

銀太「ぜんぜんだな
   甘木」

  「左フックの手本
   見せてやるよー」

・龍 ぎくりとする(ギクリ)

・扉が開く(ガラガラ)

・先生が登場

先生「みんな  
   席に着けよ」

  「今日は
   転校生が
   来るぞ」

・銀太 舌打ち(チッ)
 龍 安堵の表情

龍NA(助かった…)

・くるみが入ってくる(ガラガラ)

・龍 リアクション(!!)

 
・くるみが歩いてくる(スタ スタ)
 それを見てクラスメイトがざわめく

モブA「何あれ
    女優?」

モブB「顔ちっさ
    足なっが」

・銀太と甘木と取り巻き達
 甘木と小寺がニタニタする。

・くるみ 教壇の上に立って

くるみ「初めまして
    諸星くるみです」

   「みなさん
    よろしく
    お願いします」

・龍 驚いて

龍NA(昨日の店員さん!?)

   (同じ学校
    だったのか)

・みんなが拍手する(パチパチ)
 くるみ 龍の存在に気づいて(!?)

・くるみ満面の笑みで
 その場で手を振る(ブンブン)
  
くるみ「龍君!
    龍君がいる!」

・くるみ 龍の手を掴んで(ガッ)
 龍 顔を赤くして(ボッ)

くるみ「なんだ
    同じクラス
    だったの?」

   「奇遇だね」

龍「うっ うん」

・銀太たちがその様子を見つめている
 甘木、小寺(ひそひそ)

甘木NA(羽曳野のやつ
     あの美人と
     知り合いなのかよ)

小寺NA(奴隷のくせに
     生意気な…)

・屋上
〇時間経過

くるみ「これ
    龍君に 
    あげるよ」

・くるみがドラゴンを取り出して

くるみ「女体化
    ドラゴン
    フィギュア」

・龍 戸惑うように

龍「なんで
  俺に?」

龍NA(昨日の
    喋るフィギュア!)

・くるみ 不思議そうに首を傾げて 

くるみ「なんだか
    よくわかんない
    んだけど」
   
   「龍君に
    あげなきゃって
    思ったんだよね」

・くるみ笑顔で 
 フィギュアを渡して

くるみ「龍君を
    泥棒と間違えた
    お礼も兼ねて
    プレゼントするよ」

   「制服で龍君が
    この学校なのは
    わかってたから」

・龍 複雑そうな表情で受け取る 

龍「…ありがと」

・くるみ ドアの方に(サッ)

くるみ「私 職員室に
    呼ばれてるから
    行くね」

   「またね」

・龍 手を振る ちょっと頬を赤くして

龍「また」

・龍 ドラゴンをじっと見つめる(ジッ)

・龍 じっととした目つきで

龍「…おまえの
  仕業だろ」

・ドラゴン 手を叩いて(パチパチ)

ドラゴン「ハオハオ
     なかなか
     勘が鋭いな」
  
    「くるみに
     思念波を
     送ったのだ」

龍   「変なもん
     送んなよ…」

・龍 問い詰める

龍「おまえドラゴンって
  名乗ってたけど
  マジであの
  ドラゴンなのか?」

・ドラゴン うなずいて

ドラゴン「いかにも」

    「俺様は
     最強の武術家であり
     伝説のアクションスター」

・ドラゴン

ドラゴン「ドラゴンだ!」 

・龍 衝撃を受ける(ビリビリ)

龍NA(この迫力…)

   (まさに映像の
    ドラゴン
    そのものだ)

甘木「羽曳野くーん」
→ふきだしのみ

・甘木があらわれる
 
甘木「こんなとこ
   にいたの
   探したよぉ」

・龍 青ざめる(サッ)

・龍 ドラゴンを背中で隠して謝る(スッ)

龍「ごめん」

・甘木 にこにこと笑顔で
 龍 うなずく

甘木「羽曳野君ってさぁ
   あの転校生と
   知り合いなのぉ?」

龍「えっ
  うん…」

龍NA(なんだ
    この不気味な 
    喋り方は?)

・甘木 鼻の穴をふくらませて 

甘木「俺に彼女
   紹介
   してくれよ」

  「すっげえ
   タイプなんだよ」

・龍 たじろいで

龍「で でも
  諸星さんとは
  知り合った
  ばっかりで…」

龍NA(絶対こんな奴に
    紹介したくない)

・甘木 形相と口調が変わる

甘木「なんだと」

・甘木 龍の頬を平手打ち(パン)

・甘木 にらんで(ギラッ)

甘木「奴隷が
   何つべこべ
   言ってんだ」

  「黙って
   あの女
   連れてこい」

・龍 殴られた衝撃で
 声にならない声を漏らす…

龍「あっ…」

・ドラゴン 納得して

ドラゴンNA(なるほど…)
   
      (そういうことか…)

・甘木
 怯えている龍

ドラゴンNA(弱肉強食)
   
      (どの時代でも
       どの世界でも
       絶対不変の法則だ)

・ドラゴン にたっと

ドラゴンNA(そして俺様は 
       最強の男だ)

・ドラゴン
 龍の手を見る

ドラゴンNA(ちょうどいい
       試してみるか)

・ドラゴン 龍の指に唇を近づける(スッ)

ドラゴンNA(唇で
       対象者の
       肌に触れる…)
  
      (たとえ手でも
       男に接吻など
       気持ち悪いが
       仕方あるまい…)

・ドラゴン唇を龍の指につける(チュッ)
→アップ

・龍 リアクション
 ビリッと電気が走ったような

・龍が思わずドラゴンを離し、
 ドラゴンは地面に着地(スタッ)

・ドラゴン 会心の笑み(ニタッ)

ドラゴンNA(これでよし)

・龍の腕がぴくりと動いて…(ピクッ)

・龍 身体が動き始める(スッ)

龍NA(えっ…)

   (なんだ…)

・龍 ファイティングポーズ(ドン)

・甘木の表情が変わる(ピキッ)

甘木「てめえ…」
   
  「まさか
   俺とやろう
   ってのか」 

・龍 そのポーズのまま慌てる

龍「違う!」

 「これは
  なんというか
  その…」

・龍が言葉の途中で
 足を上げて……(ザッ)

龍「逆らう気
  なんて
  ないんだけど…」

 「身体が…
  勝手に…」

・龍が甘木のみぞおちにサイドキック(ドゴッ)

龍「動く!」

・甘木が吹っ飛ばされる(ブワッ)

・甘木が地面に叩きつけられる(ドカッ)

・甘木 倒れて動かない(シーン)

・龍 足をピンと伸ばした
 フィニッシュの状態で

龍NA(どっ…)

・龍 
→アップ

龍NA(どうなってんだ…)

・ドラゴンが足を上げた状態(ドン)
→龍と同じポーズ

・ドラゴン にやっと
→アップ


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