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ドラゴンガール第一話

ドラゴンガール 第1話

・子供の龍

NA(俺が子供の頃)
   
  (父さんが
   こんな話を  
   してくれた)

・龍の父
→眼鏡をかけて優しい温和な中年男性
→合気道の道着と袴を着用。

父「龍」
 
 「父さんには
  憧れの人が
  いたんだ」

・ドラゴン シルエット

NA(父さん曰く
   その人物は伝説の
   アクションスター)

  (勇敢で
   たくましく 
   何より)

・ドラゴンと
 倒れている複数の敵(バン)

NA(強かった)

・ 龍の父親が嬉しそうに
  龍 自分を指さして

父「ドラゴンは
  みんなの
  ヒーローだったんだ」   

龍「ドラゴンって
  龍だよね?」

 「ぼくと
  同じ名前だ」

・父親が龍の肩に手を置いて(ポン)

父「彼のように
  強くたくましい男に
  なって欲しくてね」

 「だから名前を
  もらったんだ」

・父親の笑顔(ニコッ)

父「龍なら 
  きっとなれるさ」

龍NA(あの父さんの
    笑顔は
    今でも記憶に
    残っている)

   
   (それから
    時が経ち…)

タイトル『ドラゴンガール』

・学校外観

・机の上に十枚のカード

・龍 緊張気味の顔で(ドキドキ)
→高校生になって

テロップ 羽曳野龍

龍NA(これは
    恐怖の
    カードゲーム)

・銀太 ふてぶてしく椅子に座って
 その背後に、小寺、餅園、甘木。 

・銀太

テロップ 戸井中銀太 

龍NA(プレイヤーは…)

・龍 カードをめくる(ペラッ)

龍NA(俺だけ)

・カードの裏には『灰皿』

・龍 青ざめる(サッ)

・小寺、餅園、甘木がどっと笑う(ドッ)

小寺「また
   灰皿かよ」

甘木「ほんと
   引きねえな」

・龍 絶望の表情
龍NA(ゲームの名は
    『いじめ』)

・カード 裏側
『灰皿』『サンドバック』『財布』『パシリ』『裸』

龍NA(いじめの
    メニューを
    俺自身が選ぶ)

   (史上最悪の
    ゲーム)

・銀太 タバコをふかして(フーッ)   

銀太「灰皿」

・龍 手を合わせて謝る 
龍「ごめん
  灰皿だけは
  勘弁して」

 「ほらっ」

・龍 手のひらを見せて(バン)
 タバコの火傷あとだらけ

・龍 泣きそうな表情

龍「もう限界だ…」

・銀太 椅子から立ち上がる(スッ)

・銀太 龍の腹部を蹴り飛ばす(ドカッ)
銀太「くそったれが!」

・龍が床に倒れる(ドタッ)

・銀太 龍の腹に
 何度も蹴りを入れる(バコ バコ)

・銀太

銀太「灰皿なしで
   どうやって
   タバコ吸うんだ」
 
  「床に捨てたら
   火事の原因に
   なるだろうが」

・小寺、餅園、甘木にやにや笑う(ニヤニヤ)

・クラスメイト 無視を決め込む(シーン)

・龍 銀太に蹴られて
 苦痛にうめいて(ドカッ ドカッ)

龍「やめ…
  やめて…」

龍NA(俺はこの
    戸井中銀太の
    奴隷…)
 

   (いじめの
    きっかけは…)

・回想シーン
 ほくほくとした表情で
 龍がスニーカーを持っている

龍NA(やっと
    手に入れた)
    
   (レアスニーカー)

・銀太が命じる(ドン)

銀太「よこせ」

・龍が拒む

龍「イヤ…
  これは
  ダメだよ」

龍NA(栄春への
    誕生日プレゼント
    なんだから)

・銀太の表情が一変し、
 激昂する

銀太「なんだと」

龍NA(あの一件で
    銀太に
    目をつけられた)

   (それが
    地獄のはじまり…)

   (救いの手は
    どこにも…)

・龍 苦痛に顔をゆがめて

龍NA(ない…)
→大文字で強調して

・龍 一人歩いている(トボトボ)

・龍 唇を噛みしめて(グッ)

龍NA(我慢だ…)
  
   (我慢…)

・空 流れる雲

龍NA(時が過ぎれば
    あいつらも
    飽きるはず)

   (それまで
    耐え続け
    るんだ…)

・龍 足を止める(ピタッ)

龍NA(でも…)

・龍の手のひらを見つめて 
 タバコの焦げあとが付いている

・手のひらに涙粒が落ちる(ポタッ ポタッ)

・龍 涙を流して(ボロ ボロ)

龍NA(本当に
    そんな日が
    来るのかな…)

・道からオーラのような
 ものが漂ってくる(ブワッ)
 
 龍 その気配に気づく(ハッ)

・ショップドラゴン 外観
 オーラをまとっている
→路地裏にある店

・看板『ショップ ドラゴン』

・龍 看板を見て
 涙を手の甲で拭いながら(ゴシッ)

龍「ドラゴン?」

 「俺と同じ
  名前だ」

・龍 

龍NA(……)
  
龍NA(なんか
    妙に
    気になるな)

・龍 ドアを開けて入る
龍「すみませーん」

・龍の後頭部
 入り口正面のモニター

・ドラゴンと敵が対峙している
→ドラゴンの顔は影がかかっていて見えなく

・ドラゴン ステップを踏んで、
 軽く跳ねている(トントン)
 →足元

・指で鼻をこすって(スッ)

・ドラゴンのサイドキックが敵のみぞおちに(ドゴッ)
ドラゴン「ホアチャア!!!」

・敵がふっとぶ(ブワッ)
→遠く吹っ飛んだことがわかるように

・敵が倒れる(ドサッ)

・ドラゴン 決めポーズ(ドドン)

テロップ ドラゴン最強
→香港映画っぽいテロップ

・龍 その光景に目を奪われる。
 
龍「すっ 
  凄い…」

・龍 鼻で笑って(ハッ)

龍「でも
  アクションは
  CGだろ」
  
 「それか
  ワイヤー
  アクション」←小文字で

 「人間が
  こんなに
  ふっとぶわけ
  ないもんな」

ドラゴン「ふざけるな」
    
    「俺様が
     そんな紛いもの
     使うか」
→ふきだしのみで 

・龍 驚いて(キョロ キョロ)

龍「だっ 誰?」

・ドラゴン 驚いて(!)
→これはフィギュアのドラゴン
→顔は見せずに シャドーがかかっている

ドラゴンNA(こいつ
       俺様の声が
       聞こえるのか)
 
   (とうとう
       あらわれた)

・ドラゴン にやりと笑って(ニヤリ)
→口元アップ

ドラゴンNA(50年
       待ち続けた
       運命の男が…)

・龍おびえながら
 踵を返して帰る

龍「気味悪いな…
  やっぱ帰ろ…」

ドラゴンNA(って…
       おい!)

・龍が首をひねりながら
 歩く

龍「さっきの声…
  一体なんだった 
  んだろ?」

 「それに…」

・ドラゴン 映画の方

龍「ドラゴンって
  父さんが好きだった
  アクション
  スターじゃ…」

 「俺と名前が
  同じの…」

・道路のまん中に子猫

・猫アップ

猫「ミャア」

・龍 猫を拾って抱いて(ヒョイ)

・龍 笑顔で猫に話しかけて

龍「こんな道の
  まん中にいたら
  車に轢かれるぞ」

猫「ミャア」

・車を運転する男
 車内にスマホの着信音が…。

・男、きょろきょろして

男「あれっ 
  スマホどこだ?」

・龍に車が向かってくるが、
 龍は気づかない。

・ドラゴン 
 龍のピンチに気づいて舌打ち

→ここでドラゴンの顔を見せて

ドラゴン「チッ」

    「間に合わん」

・コーヒーの空き缶
 ドラゴン後頭部(!)

ドラゴンNA(これでいい)

・ドラゴン
 缶コーヒーの空き缶(ドン)

→ドラゴン正面の全身ショット

→缶コーヒーとの比較で
 フィギュアサイズだと
 わかるように

・ドラゴン ファイティングポーズ
 息吹で気合いを入れて…

ドラゴン「フゥゥゥ…」

・ドラゴン カンフーキック(ドギャッ!!)

ドラゴン「ホァチャア!!!」

・空き缶が矢のように飛んでいく(ドギュン!!)
 ドアミラーに一直線

・空き缶で扉がドアミラーが割れる(バリン)

・運転手 運転しながら驚いて

運転手「ワッ」

・運転手 目を見開いて(!!)
→目前に迫った龍に気づく

・龍が猫を抱いて立っている
 運転手後頭部

・龍が車に気づいて(!!)
 車が間近まで迫っている

・運転手があわててハンドルを切る。
 地面がタイヤをこする音(キキキキキィッ!!!)

・車がギリギリ龍をかわす。

・車が走り去っていく(ブーン)
 龍 後頭部

・龍 口元

龍「たっ…」

・龍 ヘナヘナと崩れ落ちて

龍「助かったぁ…」

ドラゴン「感謝するん
     だな」

・龍がハッとして

龍NA(あの声だ!)

龍「どっ
  どこにいるんだ?」
  
 「さっきから
  一体誰なんだよ」

・龍
 ドラゴン後ろ姿(スッ)

ドラゴン「ここだ」

・ドラゴン 腕を組んで(ドドン)

ドラゴン「俺様の名は
     ドラゴン」

    「最強の武術家だ!!!」

・龍 口を震わせて

龍NA(フッ 
    フィギュアが)

   
・ドラゴン 

龍NA(動いた!!!)


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