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息子達の人間味

うちの長男は、" ど " が付くほどマジメだ。
そしてビビりだ。
石橋を叩いて渡る4歳男児なのだ。

トイトレも失敗する自分が許せなくて
すぐにオムツが外れた。

怪我をしそうなことは絶対にしないし、

この線の上に並べ、と言われたら
つま先を揃えて真っ直ぐ立っている。



石橋を気が済むまで叩いて、
いざ渡ろうとすると
対岸に何があるか不安になって
心が先に砕けてしまう。

日曜が始まる時点で、週末の終わりを感じて
悲しい気分になる長男だ。


このような子の親としては、

好奇心を育てなさい!
もっと自由にチャレンジさせて!

そんな育児本や記事がやたらと目に止まり、
これでいいのかな、間違ってないかな、
と不安に陥る時もある。



そんな私の不安を一掃してくれるのが、
2歳の次男である。

うちの次男は、
自由奔放、天真爛漫、気の向くままに
生きている。
思い立ったが吉日な2歳男児だ。


トイレは気が向いた時にしか座らない。

整列したくない時は絶対にしない。

危なっかしいが、ベビーチェアによじ登り
自分でご飯を待っている。

言葉も生きていくために必要なものから
どんどん覚えた。
(わんわん、にゃんにゃんはだいぶと後に出てきた言葉。1番初めにはっきり言ったのは、"イヤ" と "これちょうだい")

長男は絶対に遊ばなかったジャングルジムも
スイスイ登って見せてくれる。


思い立ったが吉日、
吉日でないとやりたくないのに、
無理やり吉日に設定しようとする大人や世間に
苛立ち、苦しむこともある次男だ。


このような子の親としては、

聞き分けの良い子を育てるためには?
協調性のある子の特徴は?

そんな育児本や記事が目に止まり、
これでいいのかな、間違ってないかな、
と不安に陥る時もある。

そんな私の不安を一掃してくれるのが、
4歳の長男である。

(冒頭に戻る無限ループだ)



子どもとはいえ、彼らも1人の人間で、
それぞれの性格を持ってして産まれてきた。

母親である私や、父親である夫、
それぞれ兄弟から受ける影響だけでなく、

保育園の先生や友達、
テレビで見聞きする情報、

いろいろな要素をたくさん吸収して
産まれもってきた人間に磨きをかけていく。

私の努力が必要なのは勿論そうだが、

それだけではどうにもできない
彼らの人間味を感じるのだ。

私だけの力でどうにかしようとは思わず、
周囲の大人や環境に頼りつつ、

時には問題と思しき事象も受け入れて、

彼らがどのように
人間に磨きをかけていくのか、

それがどのような個性となり光るのか。

見守ることも大事にしたい。


おんなじように愛情を持って育ててきた
愛おしい息子たち。

それでも、両極端な性格を
持ち合わせて生きる息子たち。

そんな息子たちが共存している姿をみて
また勇気をもらえる。

憧れのお兄ちゃんの背中を追って、
道路の端を大人しく歩く次男。

冒険家の弟と一緒に
草むらの中をどんどん進む長男。


母親として不安になったら、
まずは目の前の子ども達の生き方に
目を向けることを忘れずにいたい。

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