十分作文✏️立脚できるか
先日、
よく調べないで行った植物園が
宗教施設だったかも、と現地で悟り
まったく楽しめず
滞在時間45分で足早に逃げ帰った。
お花見に行ったのに、
恐怖におののいた。
でも、
これは
私がその場に立脚していなかったと
時間が経つにつれ思う。
この前、本で読んだばかりだったのに。
子供は立脚しているから
目の前の対象に向かって集中して
好奇心を持って接しているから、
大人から見てなんの変哲もない所で
一人で楽しそうに遊べる。
「しまった、宗教施設っぽいよ!」
「こわい!勧誘されたら、どうしよう!」
私はこのような余計な雑念で、
せっかくのお花見タイムを
だめにしてしまった。
立脚。
その場を楽しむ力ー。
*
その場を楽しめる達人が
我が友人。
今はなき新木場スタジオコーストという
運河の埋立地にあるライブハウスでの
ライブの帰り道。
その日は猛吹雪で、海上の橋を渡る時なぞ
強風と横殴りの雪で、まともに歩けない中
同行者はその状況を楽しんで
ゲラゲラ笑っていた。
私一人だったら
半べそかいていただけだったよ。
でも、友人が笑っていたから
「そうか、楽しいのか」と氣が付けた。
太陽のような友人だったら
かの植物園でも
「なんかヤバいな!?」などと言いつつも
きっちり花見も楽しんだのだろう。
*
何事も氣持ちの持ちよう。
この前の目的は
お花を見て楽しむことだった。
立脚してその場を楽しみたい。
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