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人生の岐路:いつか笑いに変わる時が来る

8月18日金曜日
〜癌と向き合う36歳の挑戦日記 15〜

今日は癌宣告を受けた時のことを書きます。

「ご家族の方はご一緒ですか?」
医師はパソコンから私の方へ向き直り、神妙な面持ちで語りかけた

「落ち着いて聞いてくださいね。癌が見つかりました。舌癌です。
舌にできる癌です」
空気は静まり返り、妻はキュと私の手を握る、、、

とまあ、私はこんなイメージを持っていました。
よくあるテレビドラマや映画にあるようなシーンですかね。

癌宣告とは医者にとっても患者にとっても嫌なこと。
しっかりと整えられた場で告げられるものだと思っていました。

では、私の場合の癌宣告どうだったか。

こんな感じでした。

診察の順番が呼ばれ、私は診察室へ向かいました。

医師が、
「ではそちらの診察台に座ってください」

私は言われたように座りました。

看護師さんが
「イス倒しますね」

ゆっくりと椅子が倒れ私は仰向きになる。

少し鼓動が早くなるのを感じました。
診察はなかなか慣れないものです。

医師がやってきて、照明を口に向ける
「口開けてください。ベロ出して」

医師は続けて
「ちょっとベロ引っ張りますね」

私は言われるままに頷いた

そして、次の医師の言葉に私は耳を疑いました

「ん、あ〜、癌だね、これ」


「え?、、、」

医師
「はい、ではもう一度見ますね」
「え、今なんと、、、?」
私はプチパニックです笑

看護師さん達も集まって皆んなで私の口の中を覗いている。
みんな、頷きながら、なるほど、あ〜、といった感じで眺めている。

その後寸法を図り、一通り終わると、

「では、うがいしてください。終わったらあっちの椅子へ」
私は医師の前の椅子に座り先生が言葉を発するのを待ちました。

医師が口を開きます
「さっきの言ったように、癌です。白板症が癌になりました」
その後色々な説明を受け、大学病院の紹介状を書いてもらう流れになりました。

あれ、癌宣告ってこんなあっさりしているの?笑
ご家族はとか、場の空気を作ったり、そんな感じのことはないの?笑

実際はないようです。
もちろん、ある場合もあるかもしれませんが、私の場合は皆無でした。

え、、、?

ポカーン。。

、、、まじ?

はい、こんなところが実際の感想でした笑

舌の状態から、診察前に癌かも、とは覚悟してはいました。
しかし、こんなあっさり宣告されるなんて思ってなかったので拍子抜けです笑

結果的にかえって良かったのかもしれませんが。

そんなこんなで、この日から癌との生活がスタートしたわけです。

今この話をしても、心配が勝って笑ってくれる人はいません。
私の話し方が下手なのもありますが。

でも、この癌宣告の話が、いつか笑い話になって酒のつまみにでもなる日を楽しみに、治療に励みたいと思います!

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