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おみやげ『ごぼう麺』商品企画③つゆの試作

現在、ごぼううどんという既存商品があるが、内容はやはり同じとは言えない。美東ごぼうを練り込んだうどんは内容的にはあっているが、つゆがとにかく違う。

安富屋のごぼう麺は鰹の効いた出汁が特徴だが、既存商品は醤油ベース。かなり醤油が強く違いが際立つ。
なぜそのつゆを使うのか?既存のつゆを使えば製造ロットや賞味期限を気にしなくて良い。色々な商品に使われている一般的なものなので、リスクはない。
自分で作るとなると、つゆの賞味期限にロットもだが、自分が売るしかないことも含めてリスクだらけだ(そしてかなり大きなロット)。しかし、そこから逃げていてはお店の味に近づかないため、やはりリスクをとっていかなくてはならない。

つゆは実際のつゆを業者に送り、試作して試食。味を確かめては意見を交わしてまた試作。何度もやり取りをして先日、味がまとまった。  

実際にレストランで使う商品の試食は色々なメニューで行うが、これはやったことのない作業だった。
実際のごぼう麺のつゆを用意して、食べ比べを続け、何を足すべきか、何をひくべきかを淡々と話し合った。
醤油が出過ぎている
醤油を減らしたら昆布が出た。
これは昆布を減らすべきか、それとも表に出したい鰹を増やすべきか
などなど、色々試してつゆが仕上がってきた。

なんとも時間のかかるやり取りだ。
地味なこの作業が商品開発には必要で味の再現というのはやはり難しい作業だ。

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