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おみやげ『ごぼう麺』商品企画② 焦りと勇者モードと、軌道修正

 まずPB(プライベートブランド)商品を手がける前にかなり焦っていた時期があった。
コロナウイルス感染症によって休業を余儀なくされ、前年対比100%減などの数字を叩き出していた時期を経験し、やっと少し上向いてきたかと思っているところにオミクロン株が岩国基地から広まって、また休業となった2022年1月のことだ。

この時期に
「何かしなくてはいけない!」
と、色々な案を出し、計画を作っていた。今思えば自分の武器やノウハウをあまり理解していなかった案も多かった上にコロナ禍に寄った戦略も多くあった。
その中の一つにごぼう麺の商品化もあったが、どのような形にするか、何が現実的なのかなどは形になっていなかった。

長所を伸ばす!という考えからごぼう麺中心の案にはなっていたが、今思えば先の見えない焦りからか、やってやるという勢いだけ先行して地に足がついていなかったように思う(勇者モードで前のめりになっていた)。特にコロナが明けてみて思うが、人的な供給制限(人手不足)の下で、そのような打ち手を打っていたら既存の仕事含めてどうにもならなくなっていただろう。

ここで私がとった選択肢は、『プロに聞く』というものだった。当然勇者モードで突っ走り気味だったため、背中を押してもらおうとも思っていたのだろうが・・・
聞くならこの人だと決めていた西野亮廣さんの西野コンサル(60分)を申し込んだ。

結果、浅はかな案を冷静に判断し、まずやるならその方向ではない。打って出るのはまだ早く、一番は足元を固めることだと勇者モードをぶっ潰していただいた(ありがとうございます)。

そこで自店舗の受け入れ態勢の強化と、現実を冷静に見て実現可能で継続可能なPBを模索し、2023年から協議に入ったという流れだ。

ネット販売にも興味があり、地元高校のYahooショップ授業協力で知り合ったヤフー株式会社(現LINEヤフー株式会社)の大野さんに参考になる売れてる麺類を聞いたりして参考になりそうな商品も色々調べた。そして食べた。

焦って動いていたらと思うとゾッとする。コロナが明けた昨年、メディアの影響もあり夏前から多くのお客様が戻ってきた。そして今年2024年1月にはニューヨークタイムズが今年行くべき観光地3位に山口市を挙げ、追い風が吹いている。変な打ち手ではなく、コロナ禍の打ち手でもなく、足元を固めていたおかげで、ダメージは深刻だが立っている。

設備投資ではなく、攻めるためでもない、維持のための借り入れを余儀なくされている観光業はマイナスからのスタートだが、先日の投稿にあげた、【ごぼうの時期にはごぼう麺を食べに行こう!】(通年でお出ししているが)や、【年越しごぼう麺!】といった流れに繋げていけるように、PBの開発を再出発の狼煙として、今年は一年走り抜く覚悟だ。

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