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【簿記2級】(33)連結会計②

内部取引高と債権債務の相殺消去 連結会社間で行われた取引もしくは債権債務は、会計上グループ内部の取引となるため、連結財務諸表上は相殺しなければならない <相殺消去する内部取引高・債権債務> 〇内部取引 ・売上高⇔売上原価 ・受取利息⇔支払利息 ・受取配当金⇔支払配当金 〇債権債務 ・買掛金⇔売掛金 ・支払手形⇔受取手形 ・借入金⇔貸付金 ・未払費用⇔未収収益 ・前受収益⇔未払費用 (例) A社はB社の発行済み株式の60%を取得している ①A社は、当期においてB社に商品1,0

    • 【簿記2級】(51)CVP分析

      CVP分析とは C:Cost(原価) V:Volume(生産・販売量) P:Profit(利益) ⇒製品をいくつ生産・販売すると原価がどれくらいかかり、利益がいくらになるかを分析することをCVP分析という ⇒損益分岐点の売上高や目標利益を獲得するための売上高などを計算することができる 損益分岐点の売上高の計算 損益分岐点の売上高・・・営業利益がちょうどゼロになるときの売上高 ①販売量をXとする場合 販売量をX個、営業利益を0円とし、販売単価を掛けて計算する (例) 販売単

      • 【簿記2級】(50)直接原価計算

        直接原価計算とは 「来期、これくらいの利益を上げるためには、いくら売り上げなければいけないか・いくらに費用を抑えないといけないか」から考える原価計算のこと 変動費と固定費 ・変動費:生産・販売量に比例して発生する費用 (例)材料費 ・固定費:生産・販売量に関係なく、一定額が発生する費用 (例)減価償却費 全部原価計算と直接原価計算 ・全部原価計算:原価を変動費と固定費に分けずに計算する方法 ⇒固定費の性質が無視される ・直接原価計算:製造原価を変動費と固定費に分け、変動製

        • 【読書】外資系コンサルの知的生産術

          はじめに皆さん、こんにちは。 コンサル1年目の26歳、Koheiです。 今回は私が読んだ、山口周氏の「外資系コンサルの知的生産術」について、記憶に留めておくために筆を取ろうと思います。 昨年の3月に地元のコンサルティングファームに転職し、日々仕事で悩んでいます。本書を読み進めていくと、この1年間で苦労した経験から「そうそう!そこに悩んでいたんだよ!」「なるほど、こう考えればよかったのか・・・」など、自分に当てはまることが非常に多くありました。 そのため、Noteでは本書

        【簿記2級】(33)連結会計②

          【簿記2級】(49)標準原価計算

          実際原価計算と標準原価計算 実際原価計算:実際にかかった原価によって製品の原価を計算する方法 標準原価計算:目標とする原価(標準原価)によって製品の原価を計算し、実際原価との差額を把握・分析する方法 標準原価計算の流れ ①原価標準の設定 まず製品1個当たりの標準原価を定める ②標準原価の計算 定めた標準原価をもとに、完成品や月末仕掛品の標準原価を計算する ③実際原価の計算 実際にかかった直接材料費・直接労務費・製造間接費を集計して、実際原価を計算する ④原価差異の把握 実際

          【簿記2級】(49)標準原価計算

          【簿記2級】(48)本社工場会計

          工場会計の独立とは 工場の規模が大きくなると、工場の会計を本社から独立させ、工場にも帳簿を設置することがある ⇒その際、本社の帳簿から製造に関する勘定(材料、賃金、経費、製造間接費、仕掛品、製品など)を抜き取り、工場の帳簿に移して工場で記入する 本社で材料を購入し、工場に送った時の処理 (例)本社が材料100円を掛けで仕入れ、A工場の材料倉庫に受け入れた ・本社の仕訳 (A工場)100(買掛金)100 ・A工場の仕訳 (材 料)100(本 社)100 工場で材料などを消費

          【簿記2級】(48)本社工場会計

          【簿記2級】(47)材料の追加投入

          材料の追加投入とは これまでは材料はすべて工程の始点で投入することを前提としていたが、工程の途中で材料を追加することもある。この場合、追加材料の投入時点によって処理が異なる。 工程の終点で追加投入する場合 月初仕掛品と月末仕掛品には追加材料を投入していないので、全額完成品の原価となる 工程の途中で追加投入する場合 追加材料の投入時点が、月初仕掛品及び月末仕掛品の加工進捗度に比べて前か後か考える ⇒後のもの+完成品に追加材料費を配分する 工程を通じて平均的に追加投入する場

          【簿記2級】(47)材料の追加投入

          【簿記2級】(46)仕損と減損

          仕損と減損とは 仕損:工場では製品が規格をクリアしているかチェックを行うが、その際に生じた不合格品を「仕損品」という。 減損:液体の蒸発や粉末の飛散により、原料が目減りすること 正常仕損/減損と異常仕損/減損とは 正常仕損/減損:通常仕方なく生じる仕損や減損 異常仕損/減損:通常の量を超えて発生する仕損や減損 仕損や減損が月末仕掛品の加工進捗度よりも前に生じたか、あとに生じたかで製品原価の計算の仕方が異なる 月末仕掛品の加工進捗度よりも後で発生した場合 月末仕掛品からは

          【簿記2級】(46)仕損と減損

          【簿記2級】(45)等級別総合原価計算

          等級別総合原価計算とは 同じ種類の製品でサイズや品質が異なる製品を大量生産する場合の原価計算のこと。 ⇒同種製品なので、一度まとめて完成品原価を計算し、サイズや品質の違いに応じて各製品に原価を振り分ける ①単純総合原価計算と同様、完成品原価を計算する ②各等級製品の原価負担割合(等価係数)に応じて各製品に配賦する ③

          【簿記2級】(45)等級別総合原価計算

          【簿記2級】(44)組別総合原価計算

          組別総合原価計算とは 同じ製造ラインで種類の違う製品を大量生産する場合の原価計算のこと。 ※組・・・製品の種類 組直接費と組間接費の計算 組直接費・・・各組製品で個別に発生したもの(どの組にいくらかかったかが明確) 組間接費・・・共通して発生したもの ①組直接費を各組製品に賦課する ②組間接費はどの組にいくらかかったが明確ではないので、適切な配賦基準(作業時間等)に基づいて各組製品に配賦する ③単純総合原価計算と同じく、月末仕掛品原価と完成品原価を計算する

          【簿記2級】(44)組別総合原価計算

          【簿記2級】(43)工程別総合原価計算

          工程別総合原価計算とは 作業が複数の工程に分けて製造する際(例:切る→組み立てる)の総合原価計算のこと。 ①第1工程の原価計算 第1工程の完成品の原価=第1工程完「了」品原価 ②第2工程の原価計算 第1工程完了品は第2工程に投入されるため、第1工程完了品原価を前工程費として第2工程に振り替える(累加法) ※前工程費は、第2工程における始点投入の材料費と考えて、直接材料費と同様に計算する(=加工進捗度は加味しない) (例)完成品原価を計算しなさい。(第1工程は先入先出法、第

          【簿記2級】(43)工程別総合原価計算

          【簿記2級】(42)総合原価計算(基礎)

          総合原価計算とは 同じ規格の製品を毎月大量に生産する、大量生産形態に適用される原価計算方法 ⇒原価を製品1個あたりで把握するのは難しい! ⇒1か月間で完成した製品の原価をまとめて計算し、それを完成品の数量で割って製品1個当たりの原価を計算することが可能 総合原価計算の計算方法 1か月で完成した製品の原価(完成品原価)を計算し、製品1個当たりの原価(完成品単位原価)を求める。 完成品単位原価=完成品原価÷完成品数量 (例)当月、製品100個を作り始め、当月中にすべて完成した。

          【簿記2級】(42)総合原価計算(基礎)

          【簿記2級】(41)部門別個別原価計算

          部門別計算とは 工場の規模が大きくなると、工程ごとに部門を区切ったり、製造部門をサポートする部門に分けたりする。 製造部門・・・製造に直接かかわる部門(切削、組立、塗装など) 補助部門・・・製造部門をサポートする部門(運搬、修繕、工場事務など) ⇒複数の部門がある場合に、部門ごとに原価を計算することを部門別計算という 製造間接費の部門別計算とは 製造直接費は各製造指図書に賦課される(何にいくらかかったのかが明らか)ので、原価を部門別に捉える必要はないが、製造間接費は配賦基準

          【簿記2級】(41)部門別個別原価計算

          【簿記2級】(40)個別原価計算

          個別原価計算とは 受注生産を行う製造業では、営業がお客さんから注文を受けると、その注文内容を記載した「製造指図書」を発行し、工場に命令を出す。製造指図書別に製造原価を計算することを「個別原価計算」といい、製造指図書ごとにかかった原価を「原価計算表」という。 製造直接費の賦課 製造直接費はどの製品にいくらかかったかが明らかな原価なので、その製品に集計する(賦課or直下) 製造間接費の配賦 製造間接費はdの製品にいくらかかったかが明らかではない原価なので、作業時間や直接労務費

          【簿記2級】(40)個別原価計算

          【簿記2級】(39)経費

          経費の種類 ①支払経費・・・その月の支払額を消費額とする経費 (例)外注加工賃、特許権使用料、修繕費など ※外注加工賃や特許権使用料は、ある製品にいくらかかったかが明らかなので「直接経費」 ②月割経費・・・一定期間(1年など)の発生額を計算し、それを月割計算した額をその月の消費額とする経費 (例)工場建物の減価償却費、賃借料など ③測定経費・・・メーターなどで測定した消費量をもとに計算した金額をその月の消費額とする経費 (例)電気代、水道代など ④発生経費・・・その月

          【簿記2級】(39)経費

          【簿記2級】(38)労務費

          労務費の分類 ①賃金 工場で製品の製造にかかわる「工員」に支払われる給与を「賃金」という。 工員のうち、 材料を切ったり組み立てるなど製造に直接かかわる人⇒直接工 機会を修繕したり材料や製品を運ぶなど直接工をサポートする人⇒間接工 ②給料 工場で事務を担当する人や工場長など製造に直接かかわらない人に支払う給与を「給料」という。 ③従業員賞与手当 従業員(工員や事務職員等)に支払われる「賞与」や家族手当・通勤手当などの「手当」も労務費になる。 ④退職給付費用 従業員の退職

          【簿記2級】(38)労務費