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ChatGPTは革新的発明ではない?

海外メディアのDZNETによると、米メタ・プラットフォームズのチーフAIサイエンティストであるヤン・ルカン氏は、Collective[i] Forecast主催のオンラインによる経営者、プレス向けの小規模イベントに参加し、ライバルのマイクロソフト社が出資しているOpenAI社が開発したチャットアプリのChatGPTについて意見を述べたと報道した。

ディープラーニングのパイオニアであるルカン氏は、ChatGPTのような技術が多くの施設で研究されているが、「特に革新的という訳ではない」「世間がChatGPTが世界で唯一の技術に違いないと間違って認識し、新鮮に感じたり興味を持っているだけだ」と話した。
また、ChatGPTを開発したOpenAI社の技術開発が特別進んでいるわけではなく、フェイスブックの親会社である米メタ・プラットフォームズや、米グーグル社以外にも同じような開発を手掛けているスタートアップは6社ほどあり、業界内では互いに情報提供したり秘密裏に行われているわけでもないと語った。ただ、これらの技術は決して簡単な技術という訳ではなく、ChatGPTは複数社が携わって多くのエンジニアの力によって長年かけ研究開発されたものだと付け加えた

ディープラーニング(深層学習)とは
大量データーを人工知能 (AI)に自動学習させ、ゲノム解読や乗り物の自動運転技術の開発などに活用する。脳の神経細胞 (ニューロン)を模倣したアルゴリズムであるニューラルネットワークを駆使した機械学習の一種。(参考IBM)

同氏は、またグーグル社やメタ社が同様のプログラムを開発しているのであればなぜ一般公開しないのかという質問に、「グーグルやメタはどちらもこのようなシステムを放出すれば失うものが大きいからだ」と答えたという。

米マイクロソフト社は、2022年12月にChatGPTのテスト版を一般公開し、わずか 5 日間で100万人以上が登録。ルカン氏自身もすでに人気商品となっているChatGPTに対し「ただ、よくまとまっていてうまくできているのではないか」と感想を述べた。


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