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え!不思議なこと
ある日、うつらうつらと夢の中。
入院中の友人のお見舞いに病室を訪れ
ベットの下手に立ってる自分がいる。
ベットで起き上がってる彼女は、どういうわけか頭の先からパジャマまで全てが黄色でキラキラしている。
「どうしたん?」と聞いても彼女はただ無言で微笑んでいる。
コロナ禍で面会時間も短かったのか、偶然居合わせた彼女の親友と一緒に病室を出て、目の前に現れた階段を降りて行く。最後の段になった時、急に目の前がぱっと明るくなった。
はっと、飛び起きる。朝まだ4時頃だった。なぜか冷や汗をかいてる。
携帯の電話が鳴った。彼女のご主人からだった。少し前に彼女が亡くなったとの知らせだった。
彼女はもしかして、私に今生のお別れを言いに来たのでは。真っ黄色に輝いていたのは、思い返せば彼女を照らす金色の後光で、階段の下の出口は下界へ通じていたのだろうか。
それからしばらくして彼女が再び夢に現れた。
自分が連れて行かれた火葬場は良かったけど、葬儀の時のお寺さんのお経は良くなかったとか、笑顔で私に話してくれる。どういうわけか二人共、大きなちょっと斜めの石の上に寝転がって、天を仰ぎながら笑顔で会話してる。
おもむろに目を開け、今の情景はなんだったんだろうと首を傾げた。
その日のお昼頃、彼女のご主人から電話があった。49日のお供えに送った品のお礼の電話だった。都合で49日の前の週に法要を済ましたとのことで、今日が本当の49日だという。
彼女はあの世に旅立つ前に、最後のお別れに来たのだろうか。
二人が寝転がっていた石は、もしや彼女が入る墓石だったのでは。
その日を境に彼女の夢を見なくなった。
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