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自然治癒力とは~再生・修復編    器官組織の再生・修復に関して考えてみる

ある食品を摂取し続け痔ろうが寛解しました。
つまりある食品で自然治癒力が向上し、その結果痔ろうが寛解したわけです。(上の写真ではありません)

「なんで?」
と言う理由を探るため、
「自然治癒力」を自分なりにまとめてみました。
自然治癒力の再生・修復編です。

再生・修復研究の現状

自然治癒力の中に再生・修復力があります。
再生・修復力は、病原菌など外敵を防御した後で、痛んだ器官や組織を元に戻す力です。
今回、それについて図書館にある昨年発行の本や、ネットで研究者の最新(昨年レベル)の文献を結構漁りましたが、ほとんど出てきませんでした。

免疫の防御過程、自然免疫や適応免疫においても、まだまだ新しい発見がある段階であり、その先の再生・修復力の研究にほとんど手が回っていないようで、まだ未知の領域と言っても良いでしょう。

免疫の専門家でさえも10数年前は「勝手に治るんじゃね?」程度の感性だったようです。
しかし最近は再生・修復にも関与する細胞が分かりつつあるものの、まだまだミステリーのようです。

再生・修復力はまだ神頼み

今現在、手術後の回復は自身が持つ自然治癒力(免疫防御と再生・修復力)頼みってことで、われわれは
「人事を尽くして天命を待つ」
ことしかできないようです。

「予後が良いか悪いかは、あなた次第」
って結局は、
「そこかい!」
ってなっちゃう。

手術を受ける場合、
1)施術内容と
2)万が一の術中のトラブルに臨機応変に対応できる医者の知識と手先の器用さに納得して、
3)さらに自分の術後の、自然治癒力、特に再生・修復力に自信が持てないと、
手術のサインができないと思いますが、私は自然治癒力に自信が無いので無理ですわ。
「予後悪し」
術後は負のスパイラルで、チューブ刺されまくりになるの、目に見えてます。

再生・修復を担当する免疫細胞

しかしながら、10数年前ぐらいでしょうか、再生・修復を主に担当する免疫細胞が発見されました。M2型マクロファージM2Φです。
従来の攻撃防御するマクロファージはM1型マクロファージM1Φですが、これがM2Φにも変身するそうです。
これが体細胞に働きかけて器官や組織の再生・修復を行うようですが、詳しいところはまだまだのようです。

単球系の細胞、樹状細胞DCとマクロファージMΦについて調べた結果を表にまとめました。

M2型マクロファージが器官組織を再生、修復する主担当みたいです。


単球系細胞が産生するサイトカイン

M2型マクロファージが産生するサイトカインを調べ、ついでにM1型マクロファージと樹状細胞が産生するサイトカインも調べました。

M2Φは再生・修復に関するサイトカインを多く産生することがわかります。


自然免疫細胞は各種サイトカイン放出で、攻撃防御もすれば再生修復もするようで、感謝です。

外敵の防御と再生・修復は同時並行(痔ろうの場合)

外敵の防御を自然免疫と適応免疫で行った後に、再生・修復がされると言われていますが、どうなんでしょう?

私が経験した痔ろうが寛解する過程は、「出血や膿が出て、また傷口が塞ぐ」プロセスをずっと繰り返しながら、徐々に出血や膿が減っていきました。
つまり細菌と戦いながらも、再生・修復も少しずつ進んでいったのです。

ですから外敵の防御、攻撃を行って、全てフェードアウトしてから、再生・修復が始まると言う訳ではないと言えます。

再生・修復に関与する免疫細胞

文献を漁りまくった結果、免疫細胞で再生・修復に関わるものとして、M2Φに加え、Th17、好酸球、好中球の関与が濃厚と推測しました。
Th17は腸管に多く、腸管上皮細胞や粘膜の形成を助けるのが主みたいですから、極めて濃厚です。
ごく最近、好酸球、好中球も再生・修復に関与しているっぽいと文献にありました。

細菌への攻撃防御は、自然免疫の好中球やM1Φ、そして適応免疫の細胞が行ったことでしょう。
では痔ろうが寛解する過程にそれらを当てはめて推測してみます。

痔ろうが寛解する過程

治った過程は、正確に記録していませんが、痔ろうの傷口が開く度に出血や膿が徐々に減っていきました。

これより、図のように痔ろう管の入口、途中、出口で同時並行に、外敵の防御をしながら、かつ再生・修復もしていったのは間違いないことでしょう。


痔ろう管の入口、途中、出口全てで同時並行で細菌防御もしながら、組織再生修復も行った


痔ろう管の入口(肛門腺の上皮細胞)の再生・修復

以下は私の推測になります。
細菌によって破られた肛門腺の上皮細胞の修復です。
調べた限りでは、M2ΦとTh17細胞が主となり、上皮の再生を手助けしたと推測しました。
M2Φが、IL-4やTGF-βなどを線維芽細胞に放出し、線維芽細胞がコラーゲンやエラスチンなどを産生し細菌の通り道を塞ぎ上皮細胞手前までを作った。
そしてTh17細胞が上皮幹細胞に働きかけ、IL-17やIL-22などで上皮細胞の再生や粘膜合成を促したと推測しました。

また同時にIL-4やIL-17で腸管上皮細胞に栄養を与える血管も再生したと推測しました。
リンパ管の再生もM2Φが手助けしたようです。神経細胞の再生は分かりませんでした。

最近の研究では好酸球や好中球も器官や組織の修復を手助けしているようです。

膿の量が次第に減っていったので、破られた腸管上皮細胞が徐々に修復していったのは間違いないと思います。

痔ろう管の途中(痔ろう管の消退)


痔ろう管という管があるのではなく、組織のすきまを細菌が進んでいったと思っていますので、痔ろう管の消退とは、免疫防御システムで、細菌のクローン増殖を止めながら、 M2型マクロファージM2Φが手助けしながら隙間を線維芽細胞が埋めていったと理解しています。

痔ろう管の出口(ケツ表面の表皮細胞)の再生・修復

これも入り口と同じように、M2Φが主となり同じようなサイトカインにより、内部を線維芽細胞が産生する繊維(コラーゲンやエラスチンなど)で埋め、最表面は上皮幹細胞が上皮細胞をクローン増殖し、それらに血管や神経、リンパ管をつないだものと推測されます。
体表面の再生・修復に関しては、「創傷の修復理論」がネットにあります。

まとめ

入り口から出口まで、細菌の防御もしながら同時並行に再生・修復されたのは、実体験から間違いないでしょう。

それらの細胞を活性化させ、寛解させたのがある食品だと結論付けました。
ある食品とそれら免疫細胞との関係が明らかでは無いので、専門の方にお願いしたいですけどね~

ちなみにこの食品回りは、20を超える多くの国立大学などの医学部で研究され、糖尿病やがんなどその他多くの疾患にも良い効果を発揮することが報告されています。
それゆえ私の痔ろうに効いたのも納得できます。

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