#23 FP1級技能士が自らの家計のメタボ診断した結果・・・新NISA
「こんにちは、あるいは、こんばんは」、体調不良の咳地獄からようやく解放されたかちょーです。
長い会社員人生ですが、夏の転勤は初めてでした。
夏の転勤経験がある人からは、「ほんと、大変だから覚悟してね」と言われていましたが、その意味を思い知ることになりました。
転勤前は引き継ぎや残務整理があって、どうしても長時間労働になりやすいです。
更に2名のうち、1名の同僚の課長がコロナに感染して、仕事の負担が倍増しました。
加えて、引越し準備です。
移動後の新しい環境やストレスで、体調不良になり、咳が止まりませんでした。
発熱しなかったので、コロナの検査を受検しませんでしたが、かつてない咳き込み方をしていたので、コロナに感染していた可能性があったのではないかと思っています。
かなり体力も落ちてしまったので、スポーツジムに通い始めています。
そんな状況だったので、Noteの更新が進みませんでした。
引き続き、気が向いたときにNoteを書いていくので、読んでくれたら嬉しいです。
今日は、新NISAについて書きます。
2024年1月からNISA(少額投資非課税制度)が拡充されますね。
今までもNISAはありますが、拡充される幅が段違いで、長期的な資産形成を考えると、使うか否か大きくマネープランが大きく左右されると言って過言はありません。
非課税保有限度額は1,800万円(うち成長投資枠は1,200万円)と現行のNISAの限度額からみると、大盤振る舞いですね。
新NISAには「つみたて投資枠」と「成長投資枠」があって、前者は120万円、後者は240万円の年間投資上限額が設定されます。
かちょーは、現時点ではNISAを使っていませんが、新NISA以降は制度を使っていきたいと思います。
理由としては次のとおりです。
以前、年金2,000万円問題がクローズアップされた時期がありましたが、そのときよりも、不確実性の高い要素、例えば物価高などが加わっています。
デフレの時代は、現金を置いておけば、相対的に現金の価値が高まりますが、インフレの時代は、現金の価値が目減りします。
今後日本の物価高はどのように推移するかは分かりませんが、投資しなければ、気づかない間に貧しくなることは目に見えています。
更に、医療費は高騰します。
国民皆保険のもと、保険料の一部負担で済んでいますが、高齢社会の進展でそれももう難しいですよね。
総務省の「家計調査報告2022年平均結果の概算」によると、65歳以上の無職世帯(夫婦2名)の税金などを含めた月平均の生活費は約27万円だそうです。
一方、65歳以上のサラリーマン世帯の年金は、平均21万円です。
つまり、月6万円の不足、年間で72万円の赤字が生じます。
男性の平均寿命は81歳、女性は87歳です。
女性の生活費の不足額は、72万円×22年=1,584万円になります(但し、妻が専業主婦の場合、夫が死亡したとき、遺族年金になり支給額は減ります。)。
生活費の不足だけではなく、医療費や住居費なども考慮に入れなければなりません。
かちょーは、新NISAの拡充は喜ばしいことだと思っていますが、違った角度から物事を見ると、政府が国民を支え切れないので自助努力という名で、資産運用をして、乗り切ってほしい、と言ったメッセージを感じ取ってしまいます。
義務教育の中で金融教育もせず、社会に出て源泉徴収という自動納税システムによって、国民の税金の関心を削ぎ、国民負担率が50%に迫っていても、デモも起こらない。
現在でも日本の相対貧困率は15.7%(世帯年数127万円)で、つまり日本の人口の6人に1人は貧困ラインです。
さらに氷河期世代の存在です。
これから更に貧富の格差が拡大していきますね。
目を背けたくなる現実が眼前に迫っています。
一方、新NISAをすれば、バラ色の将来が待っているかのように説明する業者はいますが、必ず成功するわけではありません。
世間一般の指標では3~4%の年利成長を想定していますが、そんなにVUCAの時代にそんな安定成長が見込めるとは思いません。
ただ、何もしなければ、現金という資産が目減りしていく事実に間違いはありません。
少なくても分かっている未来はあるので、それを想定しながら、ライフプランニングを立てて、生き抜くことが必要になってきますね。
まるで崖の上から大海原に飛び込むことを強制されているような感じがします。
これからは、家族に相談するだけではなく、信頼の置ける第三者に、定期的に相談するのが良いかもしれませんね。
かちょーもNoteを書いていて、1級FP技能士ですが、頭の整理をするためにも相談相手がほしいと思いました。
それほどに単純な正解が導き出しにいく時代なんでしょうね。
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