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#1 2023.2.12 FP1級実技試験Part2


実技試験の感想


noteで初めての記事になります。

簡単に自己紹介です。金融機関勤務で、管理職をしています。

コロナ禍で外出を自粛していましたが、家にいる時間が増えたのと、今まで得た金融知識の総まとめしたいと思い、FP1級を受けました。

学科は3回目で合格し、今回初めての実技試験になります。ですので、決して優秀と言うわけではなく、コツコツを努力するタイプです。

他にも資格はありますが、職場では資格を持っていても、全く評価されない職場で、資格を取っても、「ふーん、それで」といった感じです。

資格試験の勉強は、仕事には役立つので、自己啓発と割り切っています。

仕事が忙しく、残念なことに、資格を上手く活用しているとは言い難く、今後積極的に情報発信できればと思います。

なお、noteやTwitterの画像はブタにしていますが、正式名称はマイクロブタと言います。

以前支援した先の周知活動の手助けになればと思い、マイクロブタを表示しています。

一般的なブタとは異なり、ペットとして飼います。知能は犬並みに高く、きれい好きで、人に懐きます。

昔はハリウッドやヨーロッパのセレブが飼う感じでしたが、今では一般人がペットとして飼う人が増えて、広がりを感じるたびに嬉しく思っています。ちなみに、私はブタには似ていませんw

今回、FP1級の実技試験を受検しましたが、受検を終えて一番に感じたことは、「情報戦」というキーワードでした。

情報が閉ざされすぎて、どのように勉強したら良いか分からない、今自分の立ち位置はどこにいるんだろう、と言った感覚に襲われました。

そのとき、助けになったのは、ブログやTwitterの存在でした。

FP1級実技は、合格率10%程度の学科試験に合格してきた、猛者が更に振るいにかけられる検定です。

お互いがライバルであるため、情報をクローズにして検定に臨む、そう言った戦略も十分に考えられます。

しかし、情報をオープンにして、暗闇から合格を掴み取る戦略を取り、多くの受検生が合格しました。

その中で、私も情報を利用させてもらった一人として、次に続く受検者のために、情報を発信しようと考えました。

面接までの様子

名古屋駅から徒歩5分程度のレンタルスペース会場で実技検定が実施されました。

あらかじめ集合時間が指定されていましたが、30分ほど早めに会場に到着(早くついても会場に入れないので、遅刻しないように近くの喫茶店で時間を費やすとよいです。

私は完全に場違いでしたが、ミスドでコーヒーを飲みリラックスしていました)。


当日の検定試験の打合せをしていた会場からちょうど受付の女性が出てきたばかりで、もう暫くしてから来てください、と促されました。

少し時間を置いてから検定会場に行くと、先ほどの女性が、「お待たせしました。会場はこちらです」と案内してくれました(非常に丁寧な笑顔溢れる応対ぶりで緊張せずに済みました)。

会場の扉を開くと、すでに数人が着席し、紙の参考書で最終チェックしている状態。

幸い、一番後ろの席なので、全体を見渡すことができ、冷静さを保つことができました。

集合時間になり、女性職員から1階下の試験会場に移動するので、番号順に並んで1階下のフロアーに行くよう指示。

当日初顔合わせの面識のない受検生が、一様に移動し検定会場に向かう様は今まで経験したことのない新鮮さを覚えました。

まるで小学校の避難訓練のようですね。

検定会場に着くと、番号順に着席し、女性の係官から実技試験の説明。

受験者は男性6名、女性1名の計7名で、正面から左側の列はpart1、右側の列はpart2からの受検でだと説明され、私は右側(黄色)なのでpart2からの受検でした。

7名って微妙な数だけど、1÷7は・・・14.2%、実技試験の合格率は約85%だから、1名落ちる配置にわざわざしているのかな

受検会場のイメージ図

時間近くになると女性係官がプラカードで「1分後に受検を開始します」「筆記用具、電卓を持って指定された先に着席してください」と案内し、受検者1がpart1、受検者5がpart2の席に座り、問題用紙(A3カラー)が配られ、名前を記載してから検定を開始してください、と案内されます(きんざいのホームページから過去問を印刷する際、A4で印刷すると思います。A3で印刷して、試験に慣れておくとよいでしょう。文字がデカすぎて頭に入らないですw)。

これは完全に運ですが、最初の検定者は結構プレッシャーだな、と感じていました。静まり返った検定会場で、メモ書きと電卓音だけが響き渡りました。

15分を経過して、検定会場を出るように言われ、女性案内係がpart1とpart2の面接会場を案内します。

面接会場までそんなに距離がなかったため、心の準備をしないと、動揺した状態で入室することになります

事前にイメージトレーニングすると良いです。

part2の面接

part2の問題は、使用許諾がないので、きんざいのホームページを見てください。

面談の様子を記載しますが、答えは合っているか分かりませんので、あくまでも参考でお願いします。

私「(コンコンコン)かちょーです」

→入室したときは、試験官ばかりみると緊張するので、部屋の四隅を見えて、全体をあえてみると少し落ち着きます。

試験官「かちょーさんですね どうぞ座ってください」「まず、今回の事例を読んで、まずAさんに確認すべきことを教えて」

→試験官は初老の男性、温和、かつ人情味に溢れた感じ



私「Aさん、Bさんの老後の生活やライフプラン、今回の投資における法定相続人の意向、月極駐車場の賃貸契約書、今回の提案内容が分かる資料、期待する純収益と利回りです」

試験官「次に、FPとして確認することを教えて」

私「登記情報、公図、地積測量図を集め、現地調査を行い、権利関係や物理的な状況に問題が無いか確認します」(一気に説明したほうが良いのか迷ったので、いったん説明止めた)

試験官「その他にあるでしょ?」

私「はい、定期借地権の地代相場や公法上の制限がないか都市計画課や建築指導課などで確認します」

試験官「登記情報はどこで取得しますか?」

私「(登記情報サービスでも見れるけど・・・)法務局です」

試験官「他にはある?2社から提案を受けているようだけど・・・」

私「(思いつかない・・・、あ!)事業内容や財務内容、評判などを確認します。商業登記簿謄本の取得や、比較的大きい企業であれば、(完全なアドリブ)帝国データバンクのデータを入手し簡易な財務データを把握します」

試験官「次に、事業用定期借地権と一般定期借地権の違いを教えて」

私「(危ない直前でテキストで確認したところが出た 汗)事業用借地権は、事業に限定、契約期間は、10年以上30年未満、30年以上50年未満です。前者、後者ともは公正証書の契約が必要です。後者の場合、契約更新なし、建築再延長なし、建物買取請求なしの特約をします」「一般定期借地権は、建物用途は特に限定されず、契約期間は50年以上、書面での契約が必要になります」

試験官「事業用借地権は、事業用でなくても、使用することはできるかな」

私「できません」

試験官「次に、保証金、権利金、前払地代で受け取った金銭は、所得税と相続税でどのように扱われるか教えて」

私「(・・・ぐぬぬ、簿記の知識をフル活用するしかない)保証金は所得税では固定負債に相続税では相続税の債務控除になります」

私「(・・・タックスで勉強したけど忘れてしまった アドリブしかない)権利金は所得税では、場合によります。相続税は相続税の課税対象になります」

私「前払地代は、所得税では期間損益分、相続税の全額が課税対象になります」

試験官「権利金の所得税は場合によると回答しているけど、具体的な基準はわかる」

私「持ち帰って検討します」

試験官「権利金が土地の時価の2分の1以下なら不動産所得の対象だから、覚えておいて」

私「(あ・・・そうだった)ありがとうございます」

試験官「最後に、X社とY社の提案について、メリットと留意点を説明して」

私「両社とも安定した地代収入が得られることはメリットです。留意点としては、長期に渡る契約なので、両社の財務基盤がしっかりしているかが重要です。途中解約されるリスクがあれば問題だと考えます。また、いずれ、相続することを考えると、Y社の契約期間70年は長いです。長男の次世代にまで関わる話になるため、最低期間の50年にするのが妥当と考えます」

試験官「X社案では、建物譲渡特約付借地権を併用する対応も可能、とあるけどこの辺りはどう」

私「家電量販店が店舗を建築するため、汎用性や市場性が見込めるか判然とせず、相続人の意向も判然しないため、現状の事業用借地権がよいかと考えます」

試験官「本事案に関与する職業専門家教えて」

私「税理士、不動産鑑定士、司法書士・弁護士・・・あと建築士」

試験官「そう、建築する場合は建築士を連れていったほうがいいね!」

試験官「無料で税務相談に応じてもらいたいと相談を受けたらどうする?」

私「断ります」

試験官「理由は?」

私「税理士法に抵触するからです」

試験官「試験はこれで終了です」

雑感

苦手だったPartⅡの不動産でしたが、意外と回答できて少し安心しました。

短い時間の中で、試験官の癖を見抜き、やり取りすることの難しさを痛感。

試験官に合わせながら、いかに応用(アドリブ)を入れるかが肝なのかな、と感じました。

実技試験だと、不動産や相続・事業承継ばかり勉強するので、その他の分野が疎かになってしまったことも反省点でした。

事前に実技検定のやり取りをブログなどで確認していため、想定内の範囲が多かったですが、何も知らずに面接に臨んだら、と思うとぞっとしました

検定の様子をオープンにしている諸先輩方ありがとうございました。

3/10に合格発表があり、無事合格することができました。


Part1のやり取りも近日中にアップします。

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