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【詩】やわらかな答え
答案用紙に書いた私の答えは
その時の鉛筆のように鋭く尖っている
私にはやわらかな答えが出せない
登り詰めた山の頂上はどうしても狭く
走り続けた道の先はどんどんと孤独だ
未知の世界は多くの人にとってインチキで
存在しない正しさに向けて開拓者は船を出す
やわらかな答えはいったいどこにあるのだろう
語ろうとすれば
言葉は誰かのナワバリを荒らし
がんじがらめの自分の居場所で
愛する人へ糸電話をかける
愛し合おうとしていた頃
私たちの愛はまだやわらかだった
冷え固まった蝋のように
愛は完成へと近づいていく
愛の中にさえやわらかな答えはないのだろうか
今日もまた私の目の前に答案用紙が配られる
これを破り捨てる勇気さえあれば
私は世界を変えられるのだろうか
頭の中でそう思いながら
今日も私は尖った鉛筆で答えを書く
今は、それだけが
唯一やわらかな答えに思えて
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