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街灯に 冷たく光る枯れ薄 指の付け根に寒さ染み入る
ブランコが 夜風の中で揺れながら 啜り泣く声 誰の涙か
草むらに 横たわり両手投げ出して 夜空の底に 浮かぶ金星
秋の暮れ 波風やんで 凪ぐこころ
電車内 目を瞑り乗る タイムマシン
浴室の ドアにかかった 水飛沫 透明な血を連想させる
指先で つぶした穂先 朝の匂い
目のごみを とろうとこすり 出た涙
菜の花は 小屋から見えた 遠い空
秋野原 寝ころび眺める 欠けた月
しばらく皆さんさようなら。世界の皆さん、さようなら。 僕は、僕だけの楽園に1人こもって歌…
午後3時、冬の空が白んだ 地球の朝だ 大魚が空を閑かに進む こぼれる鱗 鱗雲 散らばった!…