見出し画像

I only look at you【真崎秋斗】おっさんずラブリターンズ

秋斗が亡くなってから和泉は、菊様とバディを組んでいたが不摂生と精神的な疲弊から倒れ、警察をやめた。

もしかしたら、秋斗の敵討ちのために警察をやめたのか?と思っていたらビンゴ。菊様が「春田さんと会ってから、和泉の復讐心が燃え上がった」と言っているので、そうなんでしょう。

真面目な人なので、組織の中にいながら復讐することは警察官としての自分の流儀に反するし、周囲を巻き込まず1人で復讐を遂げるつもり。

殺られようが逮捕されようがどうでもいい、彼の心の中には「復讐」の炎だけが燃えているのだから。

警察学校入学

ドラマ教場みたいなピリピリした感じはなかったものの、生徒が揃って走り終えなかった時には「連帯責任」。警察学校も自衛隊も仲間同士で命を守り合うというか、カバーするところがあるのでビシッと決まらないと大変らしい。

警察学校の連帯責任にはいろいろあるらしく、点呼に遅刻すると筋トレとか授業中寝てる生徒がいるとグラウンドを走らされる。自衛隊も同じように、1人のミスは全員のミスとしてカウントされ、連帯責任。

それに歯向かっているのが、今回の主人公である真崎秋斗です。権力には屈さない、理不尽なことには声をあげて教官だろうが関係ない無鉄砲というか……k教官なら「君には警察学校をやめてもらう」。

研修を終えて菊様と秋斗は公安警察に配属されたことを考えると、この2人はキャリア組で秋斗は主席、菊様は準主席で卒業したことになります。公安に配置されるのは、とくに優秀でなければならないため、成績が優秀な秋斗は特に厳しく指導されたはず。

本人が公安警察になりたかったかは描かれていません。が、回想で「菊……俺、和泉教官の好きかも」「逮捕する」って言ってる。

いつ、何がきっかけで好きになったのかはドラマの中からはわかりません。
……厳しい教官の顔ではない何かを感じたか、見たことで恋に落ちたんでしょうね。もしかしたら、何かで和泉は元公安警察だと知ってやる気に火がついたのかも……。

天邪鬼な秋斗が警察学校時代にやったことは、主席での卒業です。多分、今までの反抗的な態度も少し落ち着いたのかもしれない。反抗的なだけの生徒としてではなく、優秀な生徒として彼の関心を引きたかった。

想像でしかありませんが、悪いイメージのまま卒業はしたくなかったのでしょうね。相手は自分より年上で大人で、元公安のエースで(早く復帰してくれとか言われてたかも知れない、それを聞けば自分も公安に配属されたいと奮起するから)、生徒としか見ていないのだから。

警察官採用試験に合格した人は、まず高卒は10か月、大卒は6か月警察学校で捜査手法などを学びますが、公安部門を目指すなら、ここでしっかりと勉強し、卒業までにトップの成績を修め、注目されることが必要。

警察学校卒業後は、全員交番の警察官として配属。この期間は警察官としてのスキルアップのため、犯人の検挙数を上げなければ、ならないし警察官として品行方正に過ごす必要あり。

厳しい条件をクリアし、本人が希望すれば公安に配属されます。

秋斗は、和泉がいつかは公安に戻ると信じていたからこそ、卒業後は真面目に頑張ったのだと思う。成績優秀なだけでは公安には配属されないことからも「本気で好きだった」ことがわかる。

和泉の方は、秋斗の気持ちを知ってか知らずか「何かと反抗する問題児」に頭を抱えているわけで……しかし、秋斗の履歴書を見て考え込んでいる姿から、本人も気づかない内に秋斗を気にするようになった。

学校の様子からすれば「将来は公安で働きたい」って言われても「頑張れよ」とは言えないはず。公安の厳しさや危険度は、本人が一番知っているから。
卒業式後に撮った写真には、秋斗・和泉教官・菊様の3ショット写真があることからも、ピリピリした関係ではなく、生徒と教官としての絆が生まれていたのではないか。

公安部に配属 〜meet again〜

秋斗と菊之助(菊様)は、共に成績優秀・品行方正者として公安部に配属された。

菊様も和泉が元公安と知っていて……希望したとしたら、これはこれでスゲー!!と思ってます。ただ、秋斗と菊之助の和泉に対するベクトルは少し違う。

再会後は、あるテロ事件の操作をきっかけに和泉と秋斗はバディを組むことになる。

勝手な想像ですが、和泉の性格からして危険な現場では、かなり秋斗をかばって怪我をしていたのではないだろうか。最愛では、自分を受け入れてくれた真田家に忠誠を尽くした忠犬ハチ公……じゃなくて番犬を演じた井浦新さん。おっさんずラブでは、公安のエース狂犬として、とにかく犯人を検挙しまくっていたはず。

秋斗の恋心に火がつかないわけないよね?だって、生徒の時に好きなって「逮捕する」くらいに夢中だった相手。それが、目の前にいて自分とバディを組んでるんだもん。チャンスは一度、イエスかノーかってくらい心拍数上がったはず。

ちょ、待てよ。マジで和泉さんじゃん、バディ?俺と、マジで?ヤバい、この人ヤバすぎる。なんだよ、人の気持ちも知らないで……大人の色気振り撒いてんじゃねーつーの!色気だだもれすぎじゃん……なんだよ、ずるいじゃねーかよ。俺が逮捕されたみたいじゃん、

くそっ。仕事以外は何にもできないポンコツのくせに、すぐに人の頭ぽんぽんしやがって……ガキじゃねーし。俺を好きにさせるには……実力行使しかない。あの人、奥手つーかさ、こんだけアピして気づかねーっってどうよ?恋愛回路もポンコツかよ、そんな目で見るなって!!そんな目で俺を見るくせに、俺が見つめ返したら目をそらすし「よそ見するな、ガキ」って、ふざけんな!もう、頼むから。本当のバディにしてくれよ。って感じですかね。

もうあんたの生徒じゃねーんだよ

バディを組むことは、お互いの命を預け守る意味もある。「命令を聞かない問題児秋斗」は、自分が守り育てていく大切な後輩になったわけで、任務の中でも体を張って秋斗を危険から守り続けたのではないか。

この辺りは、秋斗の「もう、あんたの生徒じゃねーんだよ!」「ガキ扱いするな」から考察できる。世間知らず・怖いもの知らずの秋斗は、バディになっても和泉の悩みの種だったんでしょうね、恋人になるまでは。

公安は警察の中でも、特に厳しく情報の取り扱いが求められます。他部門と情報を共有したり交換も基本的なし。家族にも仕事内容を詳しく話せない。さまざまな重荷を背負わなくてはならないし、危険な事態に遭遇することもある。強い使命感と責任感が求められる現場では、和泉さんのように素ではない自分で戦う人もいる。

このような命をかけるような緊張感の中で、2人はお互いを理解しあい距離を縮めていく。

冬ソナより、シティーハンターの冴羽遼と香じゃん。冴羽獠の「マブダチ」ミック・エンジェルが「獠を消す」ために家に転がり込んできた話。香は遼を守るためミックに決闘を申し込むが、遼がそれを止めてミックに勝負を挑む。

すると、香は起爆装置を持ちながら「生きるも死ぬもともにするパートナーだもの」と叫びながら泣く。遼は「この銃で人を殺すようなことはさせない。それがお前をこんな世界に引き込んだ俺のせめてもの、俺のお前に対するあ…だ」と告げる。

違う違う、そうじゃない。冬ソナじゃなくて、この2人はシティーハンターなんだよ!香は「聞こえなかった」と聞き返すんだけど、和泉さんの好きも秋斗は「聞こえなかった」って言ったよね?ねっ?!

「えっ、なに??聞こえないよ、和泉さん。なんか言いました?」とか。
クソっ!亘るよりもジルベール過ぎるぞ秋斗!そんなだから「うるせぇ唇」とか言われんるだよ!!