扇風機に向かってあーーーっていう痛くも痒くもなく


わたしは よじかんまつ
ずっと円を描いてはしる
自転車を漕いでるみたいだ
足ついたら負けの感覚

自己憐憫で擬態して虎視眈々と
はつどうをまつ暴力性
ベットの柵を握って
必死に封じ込める
いい人でいたいんだから
邪魔すんなあっちいけよ

そんなにしぬのがおっかないならちっちゃいしを何個も用意して
実行したらいいよ
指先をむしぴんでさす
扇風機の羽根に指をいれる
紅白ぼうしのゴムおもいっきりひっぱる かきごおりをいっきにたべる
ココイチの10辛たべる
わたしはしってるただ待つことの
泣きたくなるような
心許なさを
わたしはしってる立ち去らずいつまでも
待ってるひとの言ってもしょうがないって諦めにもにた哀しみを
わたしはしってる
ほんとうはただ褒めてもらいたいだけだ
辛かったのによく頑張ったねって
言ってもらいたいだけで
和らぐ痛みもあるんだよって
誰も褒めてくれないなら自分で詩に書く
もっと早くやったら良かったな

わたしはしってるまつひとが
ちゃんと踏ん張ってくれたから
この世界は今日も無事に作動している
人生のぬかるみには去ったひとの足あと
駅のホームに
ビルの屋上に
蹴り倒した椅子の上に
児童公園の便所に
わたしにはしるよしもない
さいごに何をみたのか
透析よじかんかけて
考えたけどわからないまま
アラームがなって針をぬかれて
スリッパと廊下が摩擦されて
軽々しくへぺへぺ鳴って

まてなかったひとは
どんなひとだろ
力尽きたひとでも諦めたひとでもなくて
ずっと一緒にいられない事に
ついつい
気づいてしまった優し過ぎたひと
たぶん きっとそう
テフロン加工した筈の狂気
邪魔なものを全てはじいて
つくることはくるうこと
針あとと針あとを100円ライターでやきいれたら なんかでてこい炙り絵みたいに天才的な創造性

待ちあぐねる人
わたしはきっと終始そうだ
別れの気配に気づかないふりをして
もう終わってるのに
それを見て見ぬ振りをして
ぬかるみをよけて
生きるしか
能がない
しみったれた
この
いくじなしめが!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?