格差

アクアフレッシュ三色ストライプ
混ざりあわないで中身どうなってんの
教えてよえらいひと
いろんなことが　いっぺんにどうでもよくなる前に　かろうじて書かれた詩
シワを手のひらで丁寧にのばして
楽しい事ならなんでもするよ
暗い詩ばかり書いてるくせに
厭世的にみせてるだけで
すぐお腹みせちゃうぜ
人懐っこいってもっぱら巷でウワサですせダンナ
へんなテンションで
肉まん買いにぴょんぴょん行くと
近所のローソン潰れてた
長い間お世話になりましたの張り紙と
はじっこ破れて余計にあわれだ令和
年号変わってなんかいいことあったかな
1日ぐらいあってもいいのにな
誰も殺されない日
死にたくない人殺し
不起訴処分の理由はなんすか

もっと大人だと思ってましたと
バイト先の学生に言われてあせる坂本
防衛本能ばかり磨いてきたら
気づいたらあれよあれよと
ひとりになってた
ほっといてくれって
強がったら
本当に誰もいなくなっちゃった
もう開かないガラスのドア観音開き
に映るカラ元気ばかりうまくなる
引き攣ったツラいっぺんよく見てみろよ
ダッサ　人の目ばかり気にして
さみしいのに平然とするその感じ

書けば書くほど
しどろもどろになる独白と
なんでも口にいれてしまう子供の
唾液まみれのアンパンマンと
なんもかわんないもごもご
唾液まみれのだらしのない後出しジャンケンみたいな狡猾さ

後ろめたさから
あえて優しくしてしまう
本当の事を云うにはもう手遅れの朝と
家にいるのに帰りたいなってつぶやく
破れかぶれのレレレと
チビのあんなに小さい骨壷と
チビに恥ずかしくねーのか
そのていたらく
許せないのはオマエだよオマエ
ブツクサ言いながら
きた道をそのまましょんぼり
帰る手ぶらのまんま

もう語るべきものなどない男と
最初から言葉なんかより行動を欲しがる女と
癖のように咄嗟にでる
あっごめんなさいと
謝るくらいなら最初から
しないでよと睨みつけるいつかの女と
なにかと身につまされる地方選挙の
二日前