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セブンの右手

昔からそうだった親に泣いて頼んで
買ってもらったウルトラセブンでずっと遊んでた弟が飽きてファミコン買ってもらっても私はずっとウルトラセブンで遊んでた右手が取れてもセロハンテープでぶっつけて遊んだ気に入った本お気に入りの映画を飽きもせずに何回も何回も観た詩人になった今もそうだ似たようなしみったれた言葉ばかり書いている普段使わないよそ行きの言葉はあまり好まない
なんか無理してる感じが恥ずかしいし難しい言葉わかんないしだから泥団子撫でるみたいに詩を書いてる撫でて撫でて何回も撫でてやがて硬くてツルツルピカピカの私だけの言葉になればいいなと願いながら祈るように詩を書いてる自分の顔が映るくらい研磨され強化されびくともしない詩が書けるまで死んでも死にきれない



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