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それぞれの道

8年かかったね
同じ道を右端と左端
離れて歩いて
時々、手を繋ぐ
誰かに見られていないか
確認しながら
秘密のふたり
どんなに年月が過ぎても
貴方の心を開かせることはできなかった
自尊心の低い貴方は
私の軽口にさえ
傷つき
殻に籠る
貴方の方がnaiveで
私は、顔色を窺う
欠けた者同士は、上手くいかない
だから、何度もさよならしたけど
私が捨てきらず
こんなに長い時間、かかったよ
でも、おしまい
やっと分岐点
私は、左の道をゆくよ
貴方は右の道へ進んでね
たくさん、愛して
たくさん、憎んだ
そんなつらくて愛おしい日々は
おしまい
手を包んで私は言った
これで最後にしようね
もう会わない
さよならしよう
狡い貴方は、まだ私を引き留める
友だちでいいじゃない?
最低な男
私は、好きな人とは友だちにはなれないの
ずるいよ、ほんと
未来を期待してさしまうから
無理
だから、永遠にさようなら
きっと、貴方は私が戻ってくると踏んでいる
もう無い、絶対に無い
さようなら
大っ嫌いだよ
やっとさよならできた
私の馬鹿な恋の話

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