人は色んな存在からもらったカケラでできている

自分の性格や能力をよく見ていると、ほとんどのものは他の誰かからもらったものだということに気づく

学校や塾の先生から教えてもらった知識、クラスメイトや部活仲間・友達が教えてくれたちょっとした雑学、家族が話していた新しい視点、全く知り合いでも何でもない人が本やYouTubeで発信してくれた知恵

これらは直接的に使えて、今の自分の思考や能力に大きく影響している

こうして考えると、自分で探して見つけた知見や、経験から得たスキルなんてほとんどないことがわかる

私が持っている視野や知識は、ほとんどすべて自分以外の人がくれたものだ

色んな人がくれた目に見えないものが、私の頭の中で混ざり合ってカオスを織りなしている

周りの人がくれたのは視野や知識だけではない

あらゆる言葉も少しずつたくさんもらった

「あなたはこれが得意みたいだね」と自分の特技を認めてくれる言葉

「今はできないかもしれないけど、これから練習すればできるようになるよ」と希望をくれる言葉

「将来、どんな人になるか楽しみだなぁ」「きっと成功するよ」と根拠のない自信を与えてくれる言葉

「君がいてくれてよかった」と、自分の存在を喜んでくれる言葉

「さすが、すごいね」と自信をつけてくれる言葉

「また会おう」「次はここに行ってみよう」…頑張る気力を与えてくれる言葉

これらの「ちょっとした一言」は私がめちゃくちゃデカい壁にぶつかったとき、死にたくなるほどつらいときに、何度も生きる希望を与えてくれた

もちろん知識や言葉以外にももらったものは無数にある

ひとりで重い荷物を持っていたら何も言わずさっと持ってくれたこと、寂しく思っていたら声をかけてくれたこと、はしゃいだりやらかしたりしたときの優しい眼差し、裏方で頑張っていることに気づいてくれたこと

そんなに喋らなかったのになぜか楽しかった時間、後から思い出すと青春としか表現できないような瞬間、今思い出しても心が躍るような至福のひととき…

それらを受け取って、その結果今の私が存在する

これは驚くべき事実なのだが、このものすごく広い世界で、ものすごく長い歴史で、私がこれまでに出会った人全員と会った人は私ひとりしかいない

もちろん、私以外の全人類は私の(元)知り合い全員と会話もしたことがなければ、魅力も欠点も知らない、知る由もない

私はその事実に毎日驚いて、そのとびっきりの幸せに感謝している

私はみんなからもらったものをたくさん覚えている

ふとした瞬間に思い出しては「そうかー、これはあの人からもらったものか♪」と鼻歌でも歌いそうになりながら毎日生きている

これらすべて、私の生きる原動力だ

私は、唯一私がこれまで出会った人全員と知り合ったことがある人間だ

私の身の回りの人からもらったものをミックスしたらどうなるのだろうか

それが確かめられるのも世界で私だけだ

果てしなく素敵な人たちからもらった無数のカケラでできている私は、これからどんなことをしてくれるのだろう

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