妊活中に取り入れたい漢方生活のススメ。 初歩からわかるかんたん講座

妊活中、「冷えを改善したいな」「浮腫みやすいので血流を良くしたいな」など、体質改善を考えている方も多いかもしれません。

不妊治療の病院で薬はいくつももらっているので、できれば体に負担がかかりにくい、食事や漢方で改善できたら…。

そんなお悩みにお答えするため、薬剤師・国際中医専門員の柳沢さんをお呼びし、8/30に妊活ライブ「そうだ。漢方をはじめよう」を開催。

いわゆる西洋医学とは一線を画しており、どのようなものかよく分からない。。。という方に向け、柳沢さんが漢方の基本のキを優しく教えてくれました！

このnoteはそのライブ内容をギュッと凝縮し気軽に読めるようにまとめたものです。

妊娠しやすい体づくりに欠かせない3つのポイントとは？

妊活において意識したいポイントは以下の①～③の3つ。血がたっぷりあり、その血がよく体内を巡り、「腎」といわれる生殖機能をアップすることが重要と考えられています。「血の巡り」を意識されている方は多いかもしれませんが、そもそも前提として流れる血の量が十分にあることも重要とのこと。

①養血(ようけつ)：血がたっぷりあること
②活血(かっけつ)：血の巡りがよいこと
③補腎(ほじん)：生殖機能をアップさせること　

「腎」は漢方で考える身体の構成要素、肝、心、脾、肝、腎のうちの1つです。主に泌尿器系やホルモン系のを司る役割があります。

漢方では生命エネルギーのパワーを「腎精(じんせい)」と言い、これは28歳頃をピークに誰しもが落ちるものと考えられています。この「腎」の力を底上げすることが、妊活において重要なのだそうです。

また、妊活中に避けたい状態としては、

血虚(けっきょ)：血が足りないこと
瘀血(おけつ)：血の流れが悪いこと

が挙げられます。例えば「血虚」の状態にある方は枝毛が多く、爪が割れやすいなどの症状が見られ、「瘀血」にあると肩こり、腰痛、生理痛などに悩まされることがあるそうです。

では、血の量を増やし、巡りを良くするためにはどのような方法が期待できるのでしょうか？

漢方的おすすめ食材と温活の注意点

今回の妊活ライブでは、養血、活血、補腎それぞれにおすすめの食材も教えていただきました。
①養血：ベリー類、黒豆、松の実、肉類、いか、牡蠣
②活血：玉ねぎ、クランベリー、いわし、さんま
③補腎：すっぽん、骨付き肉、山芋、くるみ、黒ごま、うずらの卵

スーパーなどで簡単に手に入る食材もたくさんあるのが嬉しいですね。日々の生活に少しずつでも取り入れてみることで、無理なく体質改善につなげていけるといいのではないかと思います。
また、体を温めることに関しては、少し注意が必要とのこと。実は「血虚」の状態にある人は温活を意識することで体を温めすぎてしまう場合もあるのだとか。。もちろん、冷えすぎないよう心がけることは大切なこと。が、特に夏はエアコンで足首が冷えやすくなるので、家の中では靴下を履くようにするとよいでしょう。

漢方におけるよくある質問と費用感

最後に、柳沢さんから良くある質問についてお答えいただきました。

①効果が出るまでにどのくらいの期間がかかりますか?

もちろん一概には言えませんが、まずは3か月が目安になります。風邪薬や、滋養強壮のための漢方にはすぐに効果が出るものもありますが、妊活の特性上、即効性を期待できるものではありません。

②費用はどのくらいかかるのでしょうか?

これもお薬やおひとりおひとりの状況によります。例えば妊活を始めて日が浅い方は、まず1万円/月以内の手軽に試せるようなお薬を試される方が多い印象です。対して、妊活にチャレンジして時間が経っているという方は、4-5万円/月ほどの費用感のお薬にも挑戦される方がいらっしゃいます。

③男性の妊活に漢方は効果がありますか?

はい、漢方薬局には実際多くの男性の方がいらっしゃいます。精子の質をよくするものや、ストレスを軽減するお薬などを処方します。

これらの質問の他にも、漢方薬局の選び方や、ネットで漢方を購入することについてなどのご質問にも答えていただきました！

漢方についてもっと知りたい方向けのライブ開催のお知らせ

お読みいただきありがとうございました！今回は漢方の基本的な考えや、血を巡らせるためのおすすめの食材などを教えていただきました。

体質改善には少し時間がかかりますが、普段の食事から漢方の考えを取り入れながら、自分のペースで妊活に取り組むことができるのは嬉しいですよね。

さらに漢方についてもっと良く知りたいという方に向けて、9/20に誠心堂薬局代表の西野さんをお招きして、お話を伺います。質問のお時間もたっぷり取る予定なので、気になる方はぜひご参加いただけると嬉しいです。

妊活ライブでは、妊活に関する様々な情報をオンラインで手軽に学ぶことができます。ご自身で学ぶだけではなく、パートナーさんにも妊活や不妊治療に関してもっと知って欲しい方などにおすすめです。初月無料で登録できますので、気になる方はこちらからご登録下さい。