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今お伝えしたい「ファミワン」の想い(2020年4月3日更新)

株式会社ファミワンでは、新型コロナウイルス感染拡大防止に伴う施策や措置でお困りの方への支援のため、妊活コンシェルジュサービス『ファミワン』での自由相談チケットを無料にて提供しています(2020年3月28日(土)開始)。連日、多くの方に無料相談サービスをご利用いただいております。

4月1日、日本生殖医学会から声明が出され、医療機関は「不妊治療の延期を選択肢として患者さんに提示することが推奨」されました。ファミワンには「不妊治療を続けたいけれどどうすべきか迷い、悩んでいる」というご相談が数多く寄せられています。

ファミワンの専門家(不妊症看護認定看護師・臨床心理士・胚培養士)たちは、「今の状況で妊活や不妊治療をがんばっている方々のために何ができるか」「どのような姿勢でご相談にお答えするのがまっとうなのか」、考えました。

日本生殖医学会の声明についてはこちら。

▼ファミワンの想い

ファミワンは全ての人の妊活を応援したいという気持ちなのですが、新型コロナウィルスの治療薬はなく、今妊娠した時の母体や赤ちゃんへのリスクが未知数なのが現状です。妊娠しても、その時の医療機関の状況によっては、無事に赤ちゃんが生まれてくるとは限りません。
妊活の先には妊娠・出産・子育てがあります。妊活のあと、皆様が母子ともに健康で、無事に出産されることが重要だと考えています。

そのため、現在は積極的に行う妊活(特に外出を伴う妊活)をお勧めすることが難しいと判断しました。学会等が出す不妊治療の指針および、皆様が自宅でできることの情報提供、不安な気持ちにできるだけ寄り添うことが、今ファミワンにできることだと考えます。

【妊活の方法別・ファミワンのご相談対応指針】

▼自宅妊活

年齢に関係なく、外出を伴う妊活を控えましょう。外出を伴う妊活とは、鍼灸院や漢方医の受診、一般婦人科の受診(ただし出血や疼痛など緊急性のある場合を除く)などを指します。

排卵検査薬や妊娠検査薬は通販でも購入することができます。外出自粛でもできる自宅妊活について、詳しくはこちらの記事をご覧ください。

▼一般不妊治療(タイミング指導・人工授精・不妊検査など)

年齢に関係なく、受診を要する一般不妊治療を控えましょう。一般不妊治療に期待できる妊娠率と、新型コロナウィルスに感染した場合のご自身・ご家族のリスクを比較すると、今は実施を控えた方が良いと考えられます。

▼体外受精

原則として、通院中のクリニックの指示に従ってください。
「採卵」は通院中のクリニックが受け入れ可能か確認しましょう。
「移植」は、新鮮胚・凍結融解に関係無くすべて控えた方が良いでしょう。可能であれば全胚凍結をご検討ください。
もし、通院先の医師から移植を勧められた場合は、一度確認をしましょう。移植は、現状のような厳戒態勢が解かれてから行う方が安心です。妊娠の可能性を高める移植という医療行為自体が、母体および胎児へのリスクになると考えられるためです。

▼このような指針を決めた理由

「全ての人の妊活を応援したい」と願うファミワンにとって、「一部の妊活・不妊治療を控えましょう」とお伝えするのは苦しい決断でした。しかし、妊活の先にある妊娠・出産・子育てという皆様の人生も大切にしたいという思いから、専門家として最もまっとうなあり方を考えました。

治療が中止になることを理不尽に感じてどうしようもない気持ちになる時もあるかもしれません。ファミワンは、そんなやり場のないお気持ちにも寄り添いたいと考えています。テキストでの対応にはなりますが、誰かに聞いてほしいと思った時にもご利用ください。


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