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【出会いの記録】Antaa 西山 知恵子さん御来福 『暮らし診る』の言語化

7月12日
Antta株式会社取締役COOの西山知恵子さんが福井、そして今庄に来てくださいました!(⌒▽⌒)

地域医療について語ったり

・なぜ(筆者が)今庄という地域で働くことになったのか、その背景にどんな経緯と想いがあるのか
・『暮らしを診る』とはどういうことか
・社会的処方について
・診療所の提供する医療像について僕が理想とする状態

などなど西山さんに言語化してもらいながら話をすることができました。

僕は、暮らしに馴染む医療 暮らしを邪魔しない医療を目指しています。

医者として医学的知識のアップデートは必須です。もっと言えば小生自身も苦手で不勉強と感じるメンタルヘルスや生活面の支えかたのアップデートも欠かせません。総合診療医(プライマリケア医)が知っておくことは膨大です。知っていても、力不足を感じることがいっぱいです

『暮らしを診る』と聞くと当たり前でしょと思うかもしれません。改めていうことでないと感じる方もいるかもしれません。僕はこれまでの短い臨床経験の中で、医療が患者さんの暮らしを妨げてしまっていると感じることがありました。自身の判断が生活を妨げてしまったことがありました。

状況によっては、『暮らしを診る』ことの実践の中で
医者としてできる介入があると知っていても、頑張らない、様子を見る、撤退することを本人家族、多職種との相談の中で良しとしてもいいと思います。

何か言い表す言葉がないと不安になります。現象に名前がついているとわかった気になります。フレームで囲うと安心します。僕自身そうです。

社会的処方にしてもまちづくりにしても個人の想いを踏み躙ったり、意思決定に関われる人が理想を押し付けるようなことがあるのは本人の意思が尊重されず、暮らしを妨げる結果になってしまい、格差の拡大につながります。良くないと思っています。でも医療や行政はそれをやりがちです。それが仕事なので仕方ないです。ただ個を潰したり弱めることはしたくないなあって感じるんです。

一人一人の暮らしを支えるインフラとして、それぞれの住民の得意ごと(お仕事、趣味、好きな時間)があり、医療や介護福祉などいろんな分野のプロフェッショナルがいます。

社会的処方にしても健康を目指すまちづくりにしても、自分が関わらせてもらう機会を頂戴する方については、一人一人の暮らしを大事に捉え、困り事を支え、得意ごとを伸ばせるようお手伝いし、人と人とが緩やかにつながるリンクワーカーとなる。1人1人が元気になることで、コミュニティが、まちが生き生きとするお手伝いをする。

これが現時点で僕が考える『暮らしを診る』ということです。当たり前なようで難しいんです。これが。特に困り事の解決が難しい。で総合診療医だからこそ力になれる。

言語化がまだ不十分ですが、ひとり一人の『暮らしを診る』ことが医療につながっている患者も、繋がっていない住民も双方を支えることになると考えています。

暮らしに馴染んだ医療を提供していきたいです。
それは限りなく個別化された医療かもしれません。でもそれがやりがいがあります。

西山さんに福井の人はみんな優しいと褒めていただきました。本当に福井の人はシャイなところもあるけど優しいです。

診療所まで西山さんが来られる時に道案内をしてくれた方がいたそうで本当にありがとうございます。

タッピーポーズ!
駐車場工事中👷‍♀️

診療所で働いていて、学生さんを除いて福井県外の関係者の方に来ていただいたのはおそらく初めてです。

はるばる今庄まで来てくださってありがとうございました!
Anttaの事務所に行ける日を楽しみにしてます。

2022年7月12日