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胃腸障害(機能性消化管障害)

高校一年生の男子生徒が、一年半前より腹痛、下痢、腰痛を発症。学校で昼食摂ると毎日、腹痛と下痢の症状で悩まされていたという。

内科やメンタルクリニックを受診したが治る気配もなく当院を受診。

10回ほどの継続治療にて、症状がほとんど改善された。

原因は、家族や学校での人間関係が関連しており、それらのストレス感情とその因果関係が明確になるにつれて徐々に症状も改善された。

メンタルクリニックでもカウンセリングを受けたとらしいが、身体に影響を及ぼしているストレスは、本人がほとんど認識していないことなので、心身条件反射療法のような神経反射を使った検査でないと、どのような事柄が身体に影響を及ぼしているのか分からないだろうし、本質的な効果のあるカウンセリングは難しいかもしれない。

心身条件反射療法(PCRT)では、本人が認識していない潜在意識レベルのストレス反応を診るので、本人が気にしていないという認識でも、検査では身体は正直に緊張(反応)を示すので、なぜ気になっているのかという本質的根拠(理由)も明確なってくる。

そのような本人が意識していないストレス反応は、気になっているという自覚が最初になくても、繰り返される検査反応によって、その根拠(理由)がだんだんと明確化される。

つまり、意識と潜在意識がつながってくるのである。

最初は、それぞれ根拠(理由)の点がいくつか反応を示し、治療を継続することによって、それらの点と点がつながって線となり、線と線がつながって面となり、さらには面と面がつながって立体となって自分の潜在意識を客観的に見ることができるようになる。

そこまでくれば、その時点で身体に悪影響を及ぼしていたストレスがストレスでなくなる。

今回、症状が改善されたご本人は、顔つきも変わり、留年しそうだった科目の試験もうまくいったとのことだった。

人間関係の問題は、どこにでも誰にでも経験する問題である。

学生のときにこのような本質的な治療体験をすると、社会に出てからも適応力が身につきやすくなるだろう。

このような治療価値が当たり前になり、幼稚園や小学校でその治療価値が教えられる社会になれば、もっと多くの子供や大人が原因不明の症状や病気に悩まされずに済むだろうと思う。

2007年3月 1日 (木)記

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