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ニュースで花粉に関する情報が取り上げられ、ニュースキャスターの人が、一番の予防は、ガーゼを水で湿らせ、それを鼻の前に当て、その上からマスクをすれば、花粉を99%予防できると紹介していた。

もちろん、それで予防はできるだろうが、理想的なのは花粉が飛んできても過敏にならない体質を作ることである。同じ人間でも、花粉症の症状の強い人と弱い人がいて、まったく症状が出ない人もいる。

その生体メカニズムの違いは何かを知らなければ、本質的な解決にはならない。心身条件反射療法はその違いの本質に迫る治療法で、根本的な解決を目指す。心身条件反射療法では、花粉症のようなアレルギー症状を病的な条件付けによる生体反応と捉え、条件付け(記憶化)の因果関係を明確にして、正常な条件反射作用に切り替える治療を施す。

心身条件反射療法でクライアントの花粉症が始まった当初からの原因を調べてみると、単に花粉というアレルゲンだけが原因ではなく、そのアレルゲンに過剰反応を示すだけの心身の不安定状態が裏に隠されている。

心身の不安定状態に影響するストレス感情は、「悲しみ」を長く潜在的にかかえている場合が多く、本人は意識していなくても、潜在的に悲しんでいる場合が多い。人間は、悲しむと涙と鼻水がでてくるが、その自然現象が慢性的に継続しているのである。

慢性的な「悲しみ」というストレス状態で、鼻水が出やすくなっている生体に、花粉というアレルゲンがさらにプラスアルファーされて過敏反応を引き起こすのである。この病的条件付けを改善させるには、潜在意識に押し込められた悲しみの感情を顕在化して、アレルゲンとなる花粉や環境、時期のイメージングにて心身条件反射療法を施すと花粉症が改善される。

逆に潜在的に隠れたストレス感情が明確化しない場合や明確化されてもその感情反応が繰り返される場合は、症状が改善されにくい。現在、世間一般では、花粉症の際、耳鼻咽喉科へ掛かるのが当たり前のようだが、花粉症の際は心身条件反射療法が当たり前の世界へと変えていけたらと願う。

2007年2月17日(土)記 

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