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「おちゃめなふたご」を原書で読む


ドイツ生活を通じて他言語で人と話す楽しさを知り、英語も喋れたらいいな、とずっと思っていました。さまざまな英語の勉強法がありますが資格試験に捉われない勉強を(ゆるく)してみようと決意。そんな場合、英語での読書はお勧めだという話を聞いて早速挑戦してみることにしました。しかし経験上、難し過ぎても、また内容が稚拙すぎて面白くないのも続かない。。。

そんな時、小学生5年生の時に大好きだった「おちゃめなふたご」シリーズの小説が、ふと頭をよぎりました。

「おちゃめなふたご」シリーズはイギリスの女性作家ブライトン氏原作によるイギリスの女子校の寄宿舎での生活を描いた作品です。とにかく寄宿舎での生活が面白そうで、どんなに憧れたことか!サンドイッチやチョコレートケーキの食事の描写も美味しそうだし、ラクロスというスポーツを覚えたのもこの作品からです。

と、思い出したらふと唐突に読んでみたくなりました。ひょっとして原作があるかもしれない、とアマゾンを見てみると。。。ありました!中古で!コメントには「少女小説なので表現も簡単で読みやすい」「大人になっても楽しめた」などの高評価が。早速アマゾンでポチり購入してしまいました。

そして読み始めてみると。。。え、こんな話だったっけ?とちょっとびっくり。14歳までの「レッドルーフ女学院」を卒業したふたごは「クレア女子学院」に進学します。友人と同じようにお嬢様学校「Ringmere(リングメレ?)学院」にどうして進学できないのか、と怒るふたごに「あんたたちはレッドルーフ女学院でわがままになりすぎた!あんなタカビーなリングメレなんかに行ったら傲慢に拍車がかかってしまう。クレア学院に行って、今までの真逆の価値観に触れてきなさい。そのことがあなたたちを成長させるでしょう」みたいな理由なのです。今まで周りから羨望の眼差しで見られていたヒエラルキーのトップにいたふたごが、クレア学院ではすっかり「大勢の中のひとり」。上下関係も厳しく上級生の言うことは聞かなきゃいけない、そんな状態にイライラしながらも次第に成長していく。。。そんな話だったのです。当時はラクロスやチョコレートケーキのことばかりで、全然そんなこと頭に入ってきませんでしたが。。。

そして当時はふたごの視点でしか物事を見れませんでしたが、今となっては完全に親の目線で見てしまいます。。。うん、親の判断正しいかと。笑

そんなわけで今、細々と読み始めているわけですが、この原書の表紙もとても素敵でうっとりします。イギリスの制服にも使用されるカンカン帽はこれだけでイギリスの伝統校を感じさせるし、双子ということで二つの帽子が青空を舞うのもいい。子供の時は可愛いイラストに目が入ったものですが今となってはこんな味のあるイラストに惹かれてしまいます。

ちなみに今でもリニューアルされてふたごシリーズ本は日本でも発売されています。ただ残念なことに、イラストがあまりにもラノベすぎる。。。そう、イギリスらしさが全く感じられないのです。子供にはウケること間違いなしだとは思うのですが、ちょっと日本に寄せすぎというか。

こちらが原作のイラスト。爽やか!

海外の作家の物語を読みながら、まだ見ぬ海外に思いを馳せる、そんな想像力を感じられる絵であればいいのにな、と少し残念な気持ちになる私なのでした。

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