小倉記念 関屋記念 振り返り


小倉記念

最終印

TB・展開

TBは開幕週らしく少し内有利だったが、行ったもん勝ちになるほどではなく、外差しは可能。
ただし、時計はかなり速く出ていた。距離が短いほど内前有利と思っていい。
3F 34.3-35.5、5F 57.6-58.9と前がかなり飛ばしたため、縦長隊列。ポジション取りがそのまま着順に直結し、ポツンと単騎の馬がかなり恵まれたと言える。

リフレーミング

後方集団の先頭の内でロスなく溜めて、直線で外に持ち出され一気の差し脚で完勝。OPレベルしかいないここでは力を見せた。
ただし、TBの恩恵は否定できないのと、そもそもそれまでのハンデ重賞ではキングズパレスなど重賞級相手では力負けしていた事実があるため、この勝利で今後さらに背負わされることを考えると、展開が向くと見ない限りは買いづらくなる可能性が高い。
メンバーに恵まれたと見る方が妥当。

コスタボニータ

競馬の上手さを今回も発揮。
テーオーシリウスを行かせて離れた2番手のポツン、すなわち最も恵まれるゴールデンポジションでレースを進めて粘り込んだ。牝馬の身で56kgとはいえ、TBの恩恵を含めるとかなり恩恵が大きかった。
メンバーの弱さを含めると高い評価は不要。牝馬限定はほとんどハンデ戦だし、今後のレース選択がさらに難しくなりそう。別定の府中牝馬Sを使ってエリ女といくだろうか?

ディープモンスター

大した重賞実績もないなか58.5kgは可哀想だなとは思ったが、中団でグランスラムアスクの外で競馬を進め、終始外目を回ってしぶとく追い込んだことを考えれば、0.2差なら悪くない。ロスを抑えたリフレーミングと有意な差はないと言える。
ただ、この弱いメンバーで3着が精一杯という見方もできる。この馬も今後のローテはかなり難しい。ハンデ重賞なら次走も58.5kg据え置きだと思われるので、連対するまでは割り切って使い続けるか、別定かつ裏番組のチャレンジCを狙うか、というところか。
夏よりは多少メンバーが揃う分58.0で済むかもしれないARG共和国杯、どういうわけかオールカマーより揃わない京都大賞典あたりが他では候補?その後58.5kg据え置きなら中日新聞杯とかだろう。

ヴェローナシチー

見た目は3勝クラスの身ながら接戦に持ち込んだ4着で立派だが、54kgかつ道中は5番手の単騎ポツンでかなり気分良く進めての結果であり、内容だけ見ればコスタボニータと同じようなもの。高評価不要。
多分引退まで人気先行型になりそう。

セントカメリア

外を回って追い上げるも届かずなら位置が後ろすぎただけとも見れるが、リフレーミングと上がりは同じだし、53kgの軽斤量を考えると力負けが妥当。
この馬は過去と比べて見る限り、おそらく被されない方が走る。展開と枠的には都合が良かったのだと思われるが、混合戦では厳しいと思われる。

関屋記念

最終印

TB・展開

TBはほぼフラットに近づいた。差しも普通に届き始めて展開面が着順に影響しやすくなった。
時計はかなり速いのは変わらず。スローだとまず前が止まらなかった。
3F 35.4-33.3、4F47.7-45.2(5F59.6)のドスロー。
この前半タイムは6Rの未勝利戦(1800m)とほぼ同じで、これでも前が止まらなかった(上がり35.1掛かったが)。9Rの2勝クラスもほぼ同じ流れで勝ち馬以外は行ったっきり。(上がり34.1)
そんな流れでマイルのOP以上のメンバーが走ったらどうなるか?を示した結果と言える。
遅すぎて掛かる馬がチラホラいたうえに、この上がりではまず差し切るのは困難であり、前残りになって当然である。後方のほとんどは脚を余したかこれ以上のキレを持ち合わせておらず、展開的に不発とみなして参考外にして良い。かなり極端なレースになったと言える。
新潟外回りはこういうことがよく起こる。普通以上に展開をしっかり読み切ることが必要なコースである。

トゥードジボン

逃げ馬がこれくらいしかいなかったので、単騎逃げを早々に成立させてスローに持ち込ませたら、よほどキレがない限りは誰だって残るよね、という話。ましてやOP以上の馬たちは3歳までの世代戦のOP、L、重賞で稼げなかった場合基本的に4勝以上しないと到達できないため、その時点で勝ち上がってきただけの一定水準の実力は担保されているからである。
まあ、他の内容を見ても強くはないし、流石に今後重賞で馬券に絡むことはそうそう無いとは思うが。

ディオ

2番手グループの一個後ろの4番手からの雪崩れ込み。上手く直線で外に持ち出して抜け出しを図ったものの、勝ち馬には迫れなかった。
非常に安定感のある競馬ができるのは強みでダービー卿以外は崩れていない。上手に競馬はできるので、今後もハンデ重賞なら外を回される競馬が見込まれる枠とメンバーでなければそこそこ評価を与えていくべきだろう。(斤量は57.5になりそうだが)

ジュンブロッサム

出脚がつかず後方からではあったが、大外に出して一気の末脚で追い込んでの3着。上がりは実に32.5。展開を考えれば負けて強しの内容で、重賞級の走りであるのは明らかとなった。
ただし、後方3番手を外目で悠々と回る競馬でまたもほぼストレスフリーの競馬で前走とほとんど変わらないことと、今回の走りから人気先行が加速すること、追込一手でリスクのある脚質であることを考えると、今後もお付き合いが難しい馬である。

ロジリオン・プレサージュリフト

ほとんど同じ位置から進める競馬だったものの、前を捉えるまでの脚は出せなかった。
プレサージュリフトは進路をしっかり確保したものの伸びきれなかった内容だが、ロジリオンは内にいた分進路が詰まって踏み遅れ、そのぶん3着争いに屈した形でプレサージュリフトよりは伸びているのでまだ同情の余地はある。
ハンデ重賞程度ならマイルでも通用しそうな内容ではあるが、極端な展開だったゆえもう一戦見たい気持ちがある。

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