見出し画像

CFCLってなにがすごいの?

※今回の内容は、2022年11月10日にオンラインサロンにて投稿したものと同内容になります。

こんにちはこんばんはふくたろうです。

公園で知らない子供からキックされました。

#なんで

さて今日は話題のCFCL(シーエフシーエル)について、お洋服の基礎を学ぶ上でもちょうどいいなと思って深堀したいと思います。

全く新しいお洋服がCFCLです。

ーーーーーーーーーーー

織物と編み物

ーーーーーーーーーーー

まず、世の中のお洋服は基本「織物(おりもの)」と「編み物(ニット)」の2種類しかありません。

🌟織物と編み物

https://bit.ly/3tgFLlV

①「糸が格子になって繋がった布」が織物(左)
格子状になってカッチリしている方って伸びなそうですよね。これがYシャツとかの素材に使われている「織物」。こっちはイメージつきやすいですね。

②「糸がループになって連なった布」が編み物(右)
それに対してループになっている方って「引っ張れば伸びそう」なイメージありません?これが「編み物(ニット)」。ジャージもパーカーもスウェットもニットです。

勘の良いかたなら気づいてそうですが「カットソー」もニット。すごい荒い覚え方をするならば「伸び縮みするならニット」です。

ニットって言うとセーターのこと想像しちゃうよね。「編まれてできた伸び縮みする服」がニットです。

ーーーーーーーーーーーーーー

CFCLの服は「ニット」

ーーーーーーーーーーーーーー

ポッタリードレス

https://www.cfcl.jp/collections/women/products/holiday-00007

ここまで説明してようやく本題ですが、これでなんとなくイメージがついたでしょうか。CFCLの服は伸び縮みする「ニット」で作られています。

そんなCFCLがすごいのは「縫い目」「継ぎ目」が一切ないこと。

※普通のニットは継ぎ目がある(この場合は肩甲骨あたり)

https://bit.ly/3EiItxw

カットソーの場合はパーツを「縫って」繋いでますし、こういうセーターの場合は「リンキング」という手法で編み目を繋いでパーツを繋げます。

それに対してCFCLは「布と布との繋ぎ目などが一切ない」というお洋服です。

https://bit.ly/3Ts75rT

普通ならこの上下の境目あたりに繋ぎ目がありそうなもんだけどね。

この技術を「ホールガーメント」と呼びます。糸をセットするだけで、あとはチーンとお洋服が自動で出来上がってしまうような夢の技術。(襟などを縫う場合はありますが)

こんなワンタッチで作られてしまう未来なお洋服がホールガーメントなのです。必要なのは糸とプログラミングと編み機だけ。

ーーーーーーーーーーーーーー

ん?ホールガーメントって

ーーーーーーーーーーーーーー

https://bit.ly/3ElpFha

そうですホールガーメント、実はユニクロでとっくに実用化されてるんです。

ユニクロの宣伝では「繋ぎ目がないので着心地がいい〜」なんて謳い文句をしていますがそれは眉唾もので、単純に「人の手をほぼ介さないから工賃が全然掛からないのでめっちゃ服を安く作れる」というメリットがデカすぎる服です。あとは縫い目などがない分ミニマルになるかなってくらい。

え、じゃあホールガーメントなんて大したことないじゃん、ユニクロのような服が作れるんでしょ?

と思われてしまいそうですけど、ユニクロとCFCLでは決定的にニットで違うことがあるんです。

ーーーーーーーーーーーーーー

立体感

ーーーーーーーーーーーーーー

https://bit.ly/3DZ0Feb

CFCLの服は「ダーツやタックなどを使わないで立体的な『ひだ』や『タック』などのシルエットを構築している」と言う意味で画期的です。

※ダーツ

https://bit.ly/3Usbpsm

みんなが着ているお洋服は「ダーツ」などを駆使してとにかく立体的なシルエットを構築しています。例えばジャケットの胸の膨らみとかね。

こういうテクニックを一切使わず「編む密度」などだけで立体的なシルエットを作り出した、と言うところが歴史上見ても無いに近い服とのことで、ニッターさんからめちゃくちゃ評価が高い。

糸選定からプログラミングまで、研究開発費に莫大なコストをかけていると思います。

https://bit.ly/3Tpu9rg

確かに言われて見れば「縫い目や継ぎ目が一切ないのに【立体的】な服」って、考えると、めちゃくちゃすごいことだと思いませんか?

ーーーーーーーーーーーーーーー

弱点はあるの?

ーーーーーーーーーーーーーーー

https://www.cfcl.jp/collections/men/products/vol5-0020

芯、縫い合わせなど技術を総動員して「立体的」に作るのがジャケットなので、ジャージージャケットなど、「アウター類」はまだこれからかなーって印象です。

ただどこのハイブランドでもジャージーのジャケットはこんな感じ。カーディガンって思えば別に気にはならないかな。

ーーーーーーーーーーーーーー

https://bit.ly/3EgbmJB

ただやっぱりワンピースやトップス類は無敵。「現代技術とデザイン」が高次元で融合しているところに感動するね。

しかもホールガーメントなので残糸がほぼ出ないのでサステナブル。現代のお洋服として非常に完成度が高い。

こんなホールガーメントのプログラミングができる人や工場って、国内には皆無だそう。CFCLのデザイナー髙橋さんは、そのプログラミングもできるっていうことでニッターさんからも抜群の評価を誇りまーす。

では!


オンラインサロンでは、このレベルの記事が週5!で更新され続けると思ってください。

今のトレンドアイテム、今業界が注目してるブランド、セール情報、デザイナーについての深堀、ファッションについて何でもござれ。

さらにサロンではデザイナーズブランドFALON(ファロン)の運営をしております。お洋服のデザイン画、サンプル、全てを共有しています。ブランド運営にまつわる苦労や楽しさだって皆で共有できます。あなたの意見がデザインに反映されることだってあります。

ファッションで日常がちょっと輝く、楽しくなる。サロンでそんなお手伝いができればとっても嬉しいです。

サロンはROM専も推奨していますので、先ずはメルマガとして楽しんでみてくださいね。

お話出来るのを楽しみにしています。ではでは〜。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?