初恋の訂正

わたしが好きな顔の好みは、恐らく今に至るまでに付き合った人の顔の影響を多分に受けている。

と、気付かされたのは

例えばAと付き合っている時にのめりこんでいた俳優に対して、Aと別れてからはなんの魅力も感じなくなった時。
きっとAに似ていると感じていたからなんだな、とそのとき思う。
（ちなみに第3者から見たら似ていないと思う）

女の恋愛は上書き保存だと何かで見たけど、この現象はまさしくそれにあたるんだろう。
だからわたしが初恋と認識している相手が結婚した話を聞き、式に出た友達に写真を見せてもらった時も、フーンこんな顔だっけ？となってしまった。
でも席が隣になってドキドキしたり、そんな思い出は勿論覚えているから、それがわたしの初恋という認識でいた。

でも
最近見つけた顔。
その人の顔を始めて見たときの、色んな感情が遠くから走ってきた感覚。

オーイ、久しぶりじゃん！思い出した？
その気持ち、今なら分析できるんじゃない？

その顔は、幼い頃に遊んでくれた従兄弟のお兄さんに似ていて、おぼろげな記憶だと確か10歳以上は離れていたと思う。
きっと今はずいぶんおじさんになっているであろうそのお兄さんは、わたしが幼い頃以来ずーっと会ってないから、年齢による記憶のアップデートがされていなくて
その頃の記憶だけがお兄さんとの思い出。

特別なにかあったわけじゃない。
みんなで花火をしたり、モノマネして笑われたり、帰る時間になったらもっと一緒に遊びたいなと思ったりしただけ。
お兄さんは単に子供の相手をしてくれていただけで、わたしは幼くて
振り返ってみれば、そわそわしていた気持ち。
きっと、あれこそが初恋だ。

忘れていた初恋の認識を改めさせてくれてありがとう。
ヤスミノさん。

（ヤスミノさんはオモコロの人）

アレ、確認のためによく見たら、あんま似てないな。