宇宙戦艦ヤマト2199 第6章 感想(ネタバレあり)

星巡る方舟、2202のネタバレも含むので注意

19話

 三段空母と戦闘空母のデザイン良い。回転するレーダーは何だか時代を感じるが、デザインとしてはアリだと思う。

 メルダが反乱分子と会う場面の音楽、こういうのが好きだ。ガミラスのテーマがトロンボーンで演奏され、何というか日常感の感じられる(?)音楽だ。というかヘルダー中佐が連れていかれるのを見てメルダが飛び出そうとするこのシーン自体が好きだ。なぜだろう。
 この時気付いたが、メルダの制服はちゃんと右が前になっている。そしてやはり赤い。戦闘服よりこちらの方が似合ってるぞ。

 19話は空母のデザイン、その発艦シーンはもちろん良かったが、背景の描きこみが印象に残った。作画がとても良い。
 しょぼい戦力でヤマトと対決しなければならない理由も上手く作られていた。そしてドメル将軍に死亡フラグ(妻と子の写真を見る)。

 話の終わり方は音楽に合わせる都合上ちょっとグダグダしてたかな。

20話

 観返すと、バーガーが先にヤマトのレーダーを破壊したのはザルツ人部隊の特殊任務の伏線になっていたのね。

 ザルツ人4人、バーレンとハイデルンなど、人間が描写されている。ドメルの命令に従わない乗組員もそうだ。これだけでドメルに対する信頼、死んでいった仲間への思いが分かる。
 星名の「戻って」にも、その時のユリーシャ(?)の表情にも、人間関係をうかがわせるものがある。本当に丁寧だと思った。

 戦闘シーンは迫力満点。バラバラになる三段空母に味がある。海に浮かんでいるような、空に浮かんでいるような演出も好きだ。
 「こんな結末、認められるかよお!」はバーガーの名言。星巡る方舟では満足して死を受け入れるが、バーガーは不死身。ダイ・ハード。

 最後のユリーシャ、美人過ぎません?適度な松本零士感。

21話

 フラーケンとハイニの台詞に、ガミラスの拡大政策の限界が示されている。収容所所長を殴ろうとしたフラーケンも、雪に握られた手の匂いをかぐノランも良いキャラだ。

 雪の誘拐にユリーシャ達が混じり、そこにクーデター勢力が加わりカオス状態。ガトランティスは統率が取れており、ガミラス反乱分子の指揮下に入っているように見えた。このあたり2202と設定にズレを感じてしまう。自爆は解除できるとしても、ガミラスの指揮下に入るのはどうなのか?そう見えるだけか?

 伊東の死に様は不意打ちでかっこ良かった。俺もユリーシャに手を握られながら死にてえな(二度目)。

 ところでユリーシャはスターシャのことを「お姉さま」と呼ぶのね。雪が「姉」と言っていたのが対照的だった。
 以下妄想なのだが、サーシャ(真田澪)は古代のことを「おじさま」と呼ぶだろうが、森雪のことを「おばさま」と呼ぶのだろうか?そこは「お姉さま」でしょう?スターシャのことは旧作どおり「お母さま」で良いと思う。

22話

 21話のカオスの顛末をダイジェストで説明。まあ仕方ないのかこれは。ドメル夫人はユリーシャが実は雪だと知っていた?多分知っていたんだろうな。

 メルダは古代の言うことなら聞く。古代のことしか信用していない。これは友情ですわ。

 このあたりで作画崩壊が見え始める。頑張れスタッフ。

 セレステラの言うことは正論。異星人とも分かり合える、それを実践してきたのはデスラー。末端の一般ピーポーは差別的な思想を持っているが、デスラーは違った。鳥が死んでいるのは何の比喩?分からなかった。

 ユリーシャの「メルダは可愛いねえ」は破壊力抜群。これはメルダ堕ちましたわ。

まとめ

 何度も言うが、人物の描写が本当に細かい。ストーリーも整合性を保ちつつ適度に複雑で、個人的にちょうど良いくらい。キャラとストーリーのバランスが上手く保たれている。

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