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テントあれこれ

売れないキャンプ場も経営している訳ですが、そんなことをするくらいですし、バイクにも乗っているのでアウトドアのギアはかなり好きな部類に入ります。

で、あまりnoteの更新もしていないので、キャンプ場経営者がテントについて語ってみるというのをしてみようと思います(^^

まずは私のテント遍歴から・・・(^^

1.ヨーレイカ スカイライト3(1997~2005年位)

ヨーレイカスカイライト3

これ、本当によく出来たテントでした。
魚座型のフレームは天井の高い部分が広いので、通常のドーム型と比べると居住性は抜群でした。
前後に入り口があり、それぞれの前室もかなり広かったので、YoMe3と2人分の荷物を置いても全然余裕でしたし、テント自体も軽くてコンパクトに収納できたのでタンデムキャンプツーリングやソロツーリングでも大活躍。
いったいこの幕で何泊したんだろう?というくらいに気に入っていました。

ヨーレイカの日本代理店が無くなったり変わったりしたのかで、部品調達が出来なくなって、使いすぎてフライシートなどの防水性がかなり落ちてきた事もあって、泣く泣く廃棄となりました。
あまりにも気に入っていたため、廃棄してからは暫くキャンプをしていなかった位に気に入ったテントでした。


2.コールマン Phad X3(2007年~現在)

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Phad X3は主にヨーロッパ向けに開発されたコールマンらしからぬコールマンです。
恐ろしく広い前室、そして前室用のグラウンドシートがインナーとファスナーで繋がっているという通好みのテントです。
これを比較検討する際には小川テントのステイシーも候補に上がっていたのですが、ステイシーが下の図のようなポールの構成なのに対して、

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Phad X3はごくごく普通の3ポールということで、設営の簡易さに関してはPhad X3に分があると言えます。
実際の設営は、
1.テントを広げる。
2.ポール3本を伸ばす。
3.ポールの片方をスリーブに通す。
4.ポールを差し込み金具に入れる。
5.気が向いたらペグ打ち。
慣れると暗くなっても5分もかからずに設営完了します。広い前室にはグラウンドシートが付いていますから、荷物を置いても地面からの湿気で濡れることもありませんし、インナーはテントを立てると自動的に出来上がり、インナーも広々で大人2人に荷物を入れてもまだまだ余裕があります。
前室のグラウンドシートはファスナーで脱着が出来るので、底に泥の着いた靴を置く場合は、少しだけファスナーを開けてグランドシートを折り返して置けばグラウンドシートの内側は汚れませんし。
それにコールマンと言っても日本向けやアメリカ向けのテントと違って販売されている数も少ないので、他のキャンパーとかぶることもありませんでした。
収納も十分コンパクトで軽い(3.9kg)ので、バイクツーリングにはもってこいです。
そこそこの高さはあるものの、その形状から風にも強くて海沿いや湖沿いの風の通り過ぎるようなところでの使用も全く問題ありません。
また、ヨーロッパ向けのコールマンの特徴でもありますが、耐水圧がフライで4,000mm、フロアで5,000mmと非常に高スペックに作ってあります。
コールマンで現在も販売しているベストセラーのツーリングドームSTはフライもフロアも1500mmですから倍以上のスペックです。
そしてPhad X3が3.9kgなのに対して、ツーリングドームSTが4.4kg、Phad X3のポールがアルミ合金なのに対してツーリングドームSTがFRPとなっています。
価格はもちろんツーリングドームのほうが安いのですが、大きさも広さも、スペックもこれだけ違いますから、Phad X3はお買い得だったと言えるのではないでしょうか。

Phad X3の難点ですが、入り口が1つしか無い事、本州の真冬でも使える防風性能がある反面、本州の夏の使用では風通しがイマイチなので暑いということでしょうか。

このPhad X3は2011年頃に廃盤になりましたが、ほぼ同じデザインでNaturehike Hiby3というのが出ていて非常に売れています。

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こちらは前室のグラウンドシートがないこと、耐水圧が3000mmでPhad X3と比べると薄いシート(20Dナイロンに対してPhad X3は68Dナイロンと3倍以上)を使っていることで2.8kgと軽量です。
また、入り口の開き方が反対方向ということ、それとX3にはある前室のマドが無いというくらいで、かなり似た作りになっていますね。
もしかしたらPhad X3の良さを知っていたからNaturehikeが真似したのかもしれません。そして、ようやく時代がPhad X3の良さに気づいたのかも・・・?

最後にPhad X3のスペックをコピペしておきます。

耐水圧:約4000mm(フロア5000mm)
難燃素材
定員:3人用
サイズ:約170×210×105(h)cm
収納時サイズ:約直径20.0×42cm
フライ材質:68Dポリエステル(UVPRO、PU防水、シームシール)
インナー素材:68Dポリエステルタフタ(撥水加工)
フロア素材:70Dナイロン(PU防水、シームシール)
ポール素材:アルミ合金/約直径8.5mm×3(メイン)
仕様:前室、メッシュドア、ベンチレーション、ストームガード、メッシュポケット
付属品:アルミペグ、ロープ、キャリーバッグ
重量:約3.95kg

ちょっとPhad X3について語ってしまい、長くなりました(笑)
次回は最近購入した2張りのテントのご紹介をする予定です。

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