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2023年度インターハイ奈良大会展望~県代表校になるのはどこだ!~

いよいよ2023年度インターハイ奈良大会も5月14日(日)に開幕です!

インターハイ奈良大会【最終結果】


今大会は例年より参加校が少なく、合同チーム2つを入れて30チームの大会となったため、決勝戦まで5回戦の大会となりました。

今後参加校が少なくなって大会日程に余裕が生まれてくるのなら、大会トーナメントも強弱をつけて対戦カード全てが、接戦の期待できる組み合わせも検討し直してほしいと個人的には思います。

例えば下記の様なレギュレーションで組合せ抽選会を実施するなど
【例】
1回戦⇒県3部以下
2回戦⇒県2部&県1部下位
3回戦⇒県1部上位&新人戦シード
BEST8⇒プリンスリーグ関西所属

それでは本題に入り大会トーナメントから見ていきます。

◼️BEST8予想【30校⇒8校】

まずは上記トーナメント表の左からA~Hブロック別に分けて順次ベスト8を予想していきます。

【Aブロック/畝傍高校】

畝傍高校:予想システム

畝傍高校のシステムは1-4-1-2-3で中盤のアンカー10番とIHの13番と6番の逆三角形が中盤の構造を作りチームの心臓部として機能していた。

例えば10番は守備の要としてDF-MFライン間で幅を調整してDF陣からのパスの逃げ道を作り、13番はボール前進の要としてDF-FW間の中盤スペースの高さを調整してビルドアップのパスを受けるポジショニングを取り、6番はMF-FWのライン間で幅を調整してトップ下としてのラストパス供給と2トップの片割れとしてFWの役目も担っていました。

あとは左WG7番がインサイドへ絞るorワントップ11番は落ちるなど、中盤4人目のMFとしての役割も機能しており攻撃には分厚さがありました。

ただし、課題としてはフィニッシュがアウトサイドからのクロス中心で、その際のキック精度が低いので、もう一つインサイドに侵入してからクロスを上げるか、もう一つ押し込んで深さを取ってからゴール前スペースへ、マイナスの折り返しが出来れば攻撃の幅を更に広げる事ができると思います。

これはチームキャプテンとして8番に頑張ってほしいところです。

この様に当該Aブロックでは他校のリーグ戦結果と比較しても抜きん出たチーム力を誇り、戦力も充実した畝傍高校の勝ち上がり一択だと思います。


【Bブロック/橿原高校】

橿原高校:予想システム

橿原高校のシステムは攻守のバランス的に1-4-4-2より1-4-2-3-1でくると睨んでいて、攻撃面では右サイドSB6番のオーバラップからのクロスを、左WGの7番が詰めるパターンや、逆に7番が左サイド奥深く進入してマイナスのクロスを右WG9番が詰めるパターンと、左右の展開で対戦相手の守備ブロックをスライドさせるのに有効な攻撃と思います。

更にショートカウンターでトップ下の10番がスピードある11番にスルーパス若しくは、自らミドルシュートを狙える力もあり、両サイドからもセンターからでも攻められる攻撃は多彩でした。

課題は守備面でGK-DFのライン間が広く、そのスペースにボールを入れられると守備対応が後手後手を踏む事になりそうだということ。

あとハイプレスはMFが連動せずFWが孤立してしまうので、FWはパスの方向づけに留めて、ミドルブロックで対戦相手を迎え撃つ方が良さそうです。

全勝対決となった奈良クラブユースとのリーグ戦では、完膚なきまで叩きのめされたものの、県2部リーグの他6戦では全勝と安定した戦い見せているため、当該Bブロックでは他校を寄せ付けない強さがあるだろう橿原高校の勝ち上がり一択だと思います。


【Cブロック/山辺高校】

山辺高校:予想システム

山辺高校は学校部活ではなく、サッカーアカデミーのU18とする歴としたフットボールクラブなので、システムは一見オーソドックスな1-4-4-2でも、県1部リーグでは自由奔放なプレースタイルが垣間見られ、ワクワクするプレーを魅せてくれました。

例えばチームキャプテンの右SH10番は、川崎フロンターレの家長選手の様な左サイドまで出張して来るなど、縦横無尽のプレー範囲と最後まで衰えない運動量でチームを牽引します。

他にはボランチ8番は中盤の構造を作る選手として、高さと幅を調整するポジショニングで底からのビルドアップに貢献し、FW9番は4人目のMFとなり落ちてはトップ下の役割で中盤の分厚さを作り、左SB6番はインサイドへの絞りで偽SBとして、対戦相手のプレッシングを惑わしながらギャップを作りボールを受ける等、それぞれモダンなサッカースタイルで相手守備を攻略しゲームメイクしていました。

そのため、当該Cブロックも頭ひとつ出る山辺高校が勝ち上がる可能性が非常に高いと考えています。

しかしCブロックは今大会1番ノーシードの有力校が偏ったブロックなので軽く紹介しておきます。

法隆寺国際高校:予想システム

山辺高校と1回戦で対戦する法隆寺国際高校のシステムは、リーグ戦で失点が多かった事もある為か1-5-4-1で、街クラブユースの様なスタイルで個人がボールを持つことを苦にしないというか、逆に持ちすぎて球離れ悪く自陣でボールを失うことが多く、リーグ戦でも山辺高校との直接対決では9失点もしています。

ただ左SH16番のドリブルと左サイド深くからのマイナスのクロスは魅力的なので、一発勝負のトーナメントである以上、攻撃がハマり得点して逃げ切るという展開は、無きにしもあらずだと思います。

奈良学園高校:予想システム


あと対抗馬としては奈良学園高校ですが、今季県1部リーグに昇格してきた初年度ながら、先日のリーグ戦でも法隆寺国際高校にも快勝しており、7試合消化で新人大会王者である畝傍高校、昨季インハイ王者の生駒高校を抑えての4位は立派だと思います。

奈良学園のシステムは1-4-4-2で両サイドを広く幅を使いながら、ツートップと両サイドに張るSHが前線から相手DFラインの裏を狙う攻撃パターンが中心でした。

そのため前掛かりになると中央の守備が薄くなり、被カウンター時に守備の脆さを露呈してしまいますが、山辺高校との対戦で打ち合いに持ち込む事が出来れば面白い結果を起こすかもしれません。

【Dブロック/郡山高校】

郡山高校:予想システム


郡山高校のシステムは1-4-4-2で中盤ラインが充実している。

6番が守備的にDF-MFライン間で幅の調整役として底からのビルドアップに不可欠で、8番がツートップとの橋渡しとなり高さの調整役として縦パスを受けて前に向き、ここに7番がインサイドへ絞り第3のMF的存在となりながら、SB2番をオーバーラップやアンダーラップをさせて、右サイドで連携させた攻撃は本当にお見事でした。

10番はキッカーとしてのポテンシャルを活かして、ロングフィードやサイドチェンジで対戦相手をスライドさせる事が出来れば、更に攻撃の幅も広がると思います。

ただし攻撃に特化する分、守備面は前掛かりになった時プレスバックが遅れて、後手後手の対応になる事が多く右サイドアタックした際に、ボールを失いひっくり返されると一転して大ピンチとなります。

DFラインも対戦相手にボール循環されてスライドを強いられると、ボールウオッチャーになりがちで、ファー側の守備が疎かになる面は気をつけたい所です。

五條高校:予想システム


対抗馬として挙げられる五條高校のシステムは1-4-4-2ですが、今季県1部リーグで8位と低迷をしており、その要因として選手のポテンシャルを感じられる様な、ボールを扱うテクニックは備わっているのに、ボール保持時に一人一人が個々バラバラにプレーしては、孤立してから最後に苦し紛れのパスをしている様に見えて、上手くビルドアップ出来ず得点の再現性が全く見られなかったので、得点力不足から先に守備で踏ん張りきれず、失点しては競り負けているのだろうと思いました。

そのため、当該Dブロックはセットプレー等の偶発的な得点しか期待ができない五條高校より、ゴール量産の再現性ある多彩な攻撃を展開する郡山高校の方が、五條高校を倒して勝ち上がってくると予想しました。

【Eブロック/奈良育英高校】

奈良育英高校:予想システム

奈良育英高校のシステムは1-4-4-2で序盤は10番をFWで出場させる場合が多く、ハイプレスを仕掛けては相手にロングボールを蹴らせて、セカンドボールを回収してからのショートカウンター若しくは、セーフティに中盤を飛ばしたロングボールを前線に当てるポストプレーによる展開でゴールを目指します。

そして、一旦リードすると10番を中盤に下げてボール保持にシフトして来るパターンで、左右の展開によるビルドアップで一気に攻勢をかけてきます。

懸念は前掛かりになり過ぎると少し縦へ縦へと急ぎすぎる傾向があるので、対戦相手にミドルブロックで構えられると縦パスを引っ掛けては閉塞する危険性も伴っていると思います。

香芝高校:予想システム


対抗馬としては同じ県1部リーグの香芝高校が挙げられて、システムは1-4-4-2でツートップの7番と9番で得点源を担っており、ボール保持時は中盤を飛ばしてツートップに当ててのポストプレーで前を向かせるか、両サイドの相手SB裏を狙うロングボールで縦に進むかの2パターンが攻撃の基点となります。

しかし、リーグ戦の直接対決では奈良育英高校が6対0で香芝高校に大勝していることもあり、当該Eブロックは奈良育英高校の一択だと考えても良さそうです。

【Fブロック/天理高校】

天理高校:予想システム


天理高校のシステムは1-4-4-2ですが、中盤を使わない縦に速い攻撃パターンの中心でボールを奪えば、まずFWへのロングボールでツートップの得点力に賭けている様に見えます。

県1部リーグでは対戦相手の守備の強度が高くなるため、このパターンで得点するには偶発性に頼る事になるものの、8シードとして多少くじ運に恵まれた格好と昨季県2部リーグでは無双だった攻撃力を備えれば、当該Fブロックでは天理高校が勝ち上がると考えても良さそうです。

ただし天理高校の弱点があるとすれば、守備ブロックを組んでいても対戦相手に押し込まれて戻されると、守備ブロックが緩んでゴール前にスペースが空き、そのスペースに2列目からの飛び出しで走り込まれて、マイナスの折り返しに合わされると失点するパターンや、GK-DFのライン間にアーリークロスを入れられて失点するパターンが、県1部リーグでは何度か見受けられたので、同ブロックの他校がこのパターンの攻撃を仕掛ける事が出来るのなら、天理高校を倒しBest8に勝ち上がる可能性も出てくると思います。

【Gブロック/生駒高校】

生駒高校:予想システム

生駒高校のシステムは1-4-4-2で新人戦の時と比べると、攻撃面では改善されており、再現性ある攻撃パターンをリーグ戦では見せていました。

ツートップの1人でチームキャプテンの43番は、足下のテクニックもあるポストプレーや、カウンターでのGKとの1対1の強さによる決定力が増しており、84番はトップ下としても中盤との高さと幅の調整が上手く、Wボランチの36番と45番の中盤トライアングルは連動して攻撃の幅は広がっていました。

そのため当該ブロックは基本的に生駒高校の一択だと考えています。

しかし、敢えて言うなら生駒高校の不安面は県1部リーグで見せたゲームに対する詰めの甘さで、序盤の良い時間帯で得点してリードしたとしても追加点が奪えず、時間の経過と共に守備が不安定になる時間帯が生まれて、終盤に失点して勝ちきれない試合も多く、今大会の様なトーナメント大会の上、70分ゲームという短時間の試合では、一旦悪い流れを取り戻すのに時間の猶予が少ないというところが懸念点となります。

対抗馬として挙げられるのは県3部リーグではあるが、7戦全勝で57得点の奈良高校になると思います。

奈良高校の試合はノーマークで今季観戦できておらず全く未知の世界なのですが、県3部リーグと県1部リーグでは守備の強度が違うので、さすがに生駒高校からは簡単には得点出来ないとは思います。

ただし、先制されても粘り強く耐え凌げばワンチャンでゴールする力は十分兼ね備えているので、2回戦の延長戦なし即PK戦のレギュレーションを利用すれば、奈良高校のジャイキリの可能性は十分あるかもしれません。

【Hブロック/一条高校】

一条高校:予想システム

一条高校のシステムは1-4-4-2でポジショナルプレーが心情のチームですが、新人戦の時と同じく中盤のポジショニングが悪いため底からのビルドアップが定着せず、前線へのロングボールや強引な縦パスが目立つため、対戦相手にセカンドボールを回収されたり、パスカットされたりしています。

それとボール保持時にはGK-DF間へのスルーパスで裏を取ろうしますが、裏を取ることに意識が行き過ぎて相手陣内で深さを取れてないので、対戦相手の守備ブロックを崩すまでには至っていません。

更に足の速い選手が多くないのに自陣から加速による前進してしまうので、相手陣内に入る頃には相手DF陣に捕まってスピードダウンしてしまい、なかなかシュートシーンまでに持ち込めていません。

今大会は第2シードによりトーナメントの組み合わせも恵まれているので、当該Hブロックは一条高校が一択で勝ち上がるとは思います。

しかし、一条高校には準々決勝以降の戦いが始まるまでに、このあたりの課題を克服しておきたいだろうな…と思いました。

◼️優勝校予想【8校⇒1校】


各ブロックの勝ち上がりを4月からのリーグ戦での現地観戦情報と、トーナメントの組み合わせを見て検討した結果、結局のところシード8校が準々決勝へ勝ち上がる順当な対戦予想カードになりました。

大会出場校の半分にあたる上位デビジョン14校を観た上での予想なので、そんなに大きくはハズレてないとは思います。

それではBest8以降の闘いを現地観戦の雑感を踏まえて、対戦カードからの勝ち上がりを予想し、最後は優勝校まで予想していきます!

【準々決勝予想カード】

1.畝傍高校vs橿原高校

畝傍vs橿原:予想システム


橿原高校はリーグ戦で中盤の構造をしっかり作ってきた奈良クラブユースに完敗した印象が強いので、畝傍高校の中盤でのボール循環とビルドアップの構造に翻弄されると、橿原高校の守備面におけるライン間スペースへの侵入を畝傍高校に許すため、守備対応が後手後手となり最後はサイドからのクロスでズドン!と決められるイメージがあります。

先制すれば畝傍高校が堅実なゲーム運びで前掛かりになる橿原高校を、ひっくり返す戦術に変更してカウンターで追加点を奪い、最終的には畝傍高校が2対0で勝ち準決勝に進出すると予想します。

2.山辺高校vs郡山高校

山辺高校vs郡山高校:予想システム


お互い選手のポテンシャルと再現性ある攻撃パターンを持つ同士の対決は、山辺高校が得意とする左サイドからの攻撃と、郡山高校が得意とする右サイドからの攻撃がぶつかり合う陣取り合戦となり、そのエリアを制圧した方がゴールを多く取ると思うので、打ち合い必至のゲームを予想しています。

そのため正直どっちが勝っても不思議ではないのですが、郡山高校がリーグ戦で山辺高校の2ndチームに競り負けている事から攻撃面は互角でも、守備面でボールウォッチャーになる不安が残る郡山高校の方が分が悪いと考えます。

よって山辺高校が3対2で郡山高校に競り勝ち準決勝に進出すると予想します。

3.奈良育英高校vs天理高校

奈良育英高校vs天理高校:予想システム


リーグ戦での直接対決でも天理高校を圧倒した奈良育英高校の優位性は変わらず、奈良育英高校の縦に速い攻撃は天理高校のGKーDFのライン間を狙い崩せると思うので、奈良育英高校が着実に得点を重ねて4対0と危なげなく勝ち準決勝に進出すると予想します。

4.生駒高校vs一条高校

一条高校vs生駒高校:予想システム


この対戦カードは、ある意味お互い本調子にほど遠く今大会を迎えるので予想しづらかったですが、一条高校がボール保持してビルドアップする際に、中盤のポジショニングが悪いため生駒高校の中盤の選手に縦パスを引っ掛けられて、ショートカウンターを受ける展開が増えそうなので、そうなると生駒高校FW43番が一条高校のDF裏へ抜け出し、GKとの1対1を確実にゴールへ結びつけそうだな…と考えました。

トーナメントなので生駒高校は先制すれば現実路線のゲームプランで、確実にクロージングしてくる思うので、生駒高校が一条高校に対して1対0で逃げ切り、準決勝に進出すると予想します。

【準決勝予想カード】

1.畝傍高校vs山辺高校

畝傍高校vs山辺高校:予想システム

どっちが勝っても不思議でない対戦カードとなりますが、畝傍高校のトーナメント大会での戦い方は、年明けの新人大会で優勝したことで選手の自信となり、山辺高校に対しては無理せず現実路線で闘ってくるだろうから、畝傍高校もリーグ戦時の様な中盤でボールを動かすプレーは制限するなど、山辺高校と同じ土俵に上って闘っては来ないと予想します。

そのため、山辺高校が10番と8番が中心に中盤で構造を作りビルドアップを試みても、畝傍高校に奪われて直ぐシンプルにロングボールで自陣に跳ね返されてしまうので、山辺高校は常にプレスバックする機会を強いられそうだと予想しています。

あとリーグ戦での直接対決でリードされた畝傍高校が終盤に追いついた底力も兼ね備えているので、1点を争う膠着状態が続くと守りに入る畝傍高校のペースとなり、セットプレーの様なワンチャンでゴールを奪う等の得点で、昨季の選手権準決勝の雪辱を果たして畝傍高校が山辺高校に1対0で勝ち決勝に進出すると予想しました。

2.奈良育英高校vs生駒高校

奈良育英高校vs生駒高校:予想システム


当該カードは新人大会準々決勝の再現となる対戦カードで、その対戦時では奈良育英高校が生駒高校 のハイラインだっDF裏を、面白い様に走り抜け出して大量6得点をあげました。

それでも生駒高校は最後まで諦めず43番の決定力で3点を奪い反撃をしましたが、奈良育英高校に6対3で押しきられた試合でした。

しかし、当該大会はインハイで生駒高校も2連覇がかかっている大会でもあるので、当然の如く現実路線にて守備ブロックを固めては、奈良育英高校の縦パスを跳ね返してくる戦術を取ると思います。

そうなると縦に急ぐ悪い癖のある奈良育英高校は、生駒高校のミドルブロックで待ち受ける中盤に対して、10番を中盤に下げてボールを落ち着かせるなどの対策を取り、中央から両サイドへ展開してからのアーリークロスで、生駒高校のGKーDF間を狙ってチャンスを作り得点したいところです。

その結果、両校とも実力校同士の対戦で一進一退の攻防は続くと思いますが、最終的には攻守のバランスと総合力で上回る奈良育英高校が生駒高校から得点を奪い、奈良育英高校が2対0で勝ち決勝に進出すると予想します。

ただし、奈良育英高校が得点をあまりにも焦り、縦に蹴っては急ぎ過ぎて単調な攻撃ばかりを発動すると、生駒高校の守備ブロックをブレイク出来ない目も出てくるので、奈良育英高校が普通に負ける可能性も十分にあります。

それでもリーグ戦の好調さを観ていると、今の段階ではその可能性はかなり少ないと見ています。

【決勝予想カード】

  1. 畝傍高校vs奈良育英高校

畝傍高校vs奈良育英高校:予想システム


新人大会準決勝の再現となった対戦カードは、先日のリーグ戦での直接対決で奈良育英高校が3対2の接戦の末、畝傍高校に逆転勝ちを納めました。

その経験を生かして決勝戦ともなれば、畝傍高校なら生駒高校と同じ様に奈良育英高校に対しては、現実路線でセーフティなゲームプランを選択してくる様に予想していて、ミドルブロックを組んでステイしながら、奈良育英高校にゾーン2へ侵入されたら次にリトリートしてローブロックに移行して、ボール奪えば確実に両サイド及び育英DF裏へ陣地挽回のロングキックを多用してくるだろうと予想します。

インハイは70分ゲームなので新人大会と同じ様に畝傍高校がセーフティなプランで膠着状態の展開に持ち込めば、畝傍高校の中盤には10番、6番、13番の3人がいるのでボール保持しながら時間作れると思うし、セットプレー等であげた虎の子の1点を守り切って1対0で勝つか、スコアレスで延長戦⇒PK戦に持ち込む展開で、畝傍高校がインターハイ奈良県代表の座を射止めると予想しました。

今季は奈良育英高校が優勝するだろうと思っている人が多いと思ったので、これは多少なりとも個人的な希望的観測も入っていますが、それでも今季の畝傍高校がアクシデントなくベストメンバーで決勝戦を迎えたのであれば、県大会優勝の可能性は十分あると思っています。

◼️あとがき

独断と偏見で考えた大会展望なので勝手な予想に対して、納得のいかない選手や保護者さん及び関係者さんも多いと思いますが、一応は自分なりに今大会参加校の約半分となる県1部リーグ10校と県2部リーグ4校の試合を最低1試合は現地観戦して、客観的に導いた予想なので多少の無礼は大目に見てやってください。

でも奈良県の第7節までのリーグ戦を見て個人的に思うのは、今季の奈良県の高校生年代で1番強いチームは、やっぱり再現性ある攻撃と守備対応を難なくこなせる奈良クラブユースだと実感しています。

おそらく県1部リーグで戦ったとしても奈良クラブユースが優勝するであろう技術レベルなので、一度は奈良クラブユースの県2部リーグの試合を観てあげてください。

奈良県の高体連のサッカーとは次元が違って、ロジカルでシステマチックに安定したプレーを魅せる奈良クラブユースは、1-4-3-3とスペイン標準的なシステムによる模範としたサッカースタイルで、とてつもなく強かったですよ!

ここまで約9,000文字と長文になりましたが、最後まで読んで頂きまして本当にありがとうございました。

読んで頂いた皆さんには、良かったら引用ツイートなどでnoteを拡散して頂けると嬉しいです。

今後とも何卒よろしくお願いいたします。


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