初めて英語嫌いの生徒に会う

初めて高校生に英語を教えたのは数年前です。

それ以前は中学生以下が対象だったので、英語が嫌いな子には教えたことがありませんでした。

その生徒は、宿題も学校の課題もきちんとこなし、すごく真面目だったのですが、英語の成績が伸び悩んでいました。(そして英語は嫌い、と言っていました。)

その生徒に有効だった教材は二つです。

1. 熱血教師キムタツの東大英語基礎力マスター Vol.4基本構文篇https://www.amazon.co.jp/熱血教師キムタツの東大英語基礎力マスター-Vol-4基本構文篇-木村-達哉/dp/406287802X

取り組んだのは、新高3の春の講習会です。この本の「暗唱しよう」だけをひたすら音声と共に繰り返して覚えます。これはすぐに学習態度に効果が出ました。その子は短期記憶力が優れていたのでよく定着し、それが自信になって、今まで嫌々取り組んでいた英語問題集(文法や長文)とは違い、時間いっぱい集中して取り組みました。その後3ヶ月ほどで一冊仕上げ、構文の基礎固めができました。

2. 5step Active Reading(アルク)(https://www.alc.co.jp/entry/7009069 )

こちらは高2の時に半年ほど使っていましたが、最初は効果が出ず、進級前にこの教材では受験勉強はできないと判断し、ひと月ほど休みました。ですが他に良い教材もないのでまたこちらに戻って学習し始めました。

効果が現れ始めたのは夏になってからです。その生徒はとても真面目だったので、授業の始めにひたすら毎週きちんと今までの英文を音声にあわせ音読しました。最初から全てです。最近やったところはスラッシュごとに交互に英語/日本語/英語/日本語/…と両方覚えるくらい練習しました。授業のかなりの時間を取られました。教材の他の部分を少し遅らせても、しっかり復習してもらうことを優先し、毎回継続しました。結果的にはこれでよかったと思っています。模試の長文が楽に読めて手応えを初めて感じたと言ってきました。嬉しかったですね。

残念ながらその生徒さんは諸事情により辞めてしまったので、その後どうなったかは、わかりません。辞める時に丁寧にお礼を言われたのを今でもはっきり覚えていますし、その生徒さんが私に与えてくれた経験もとても大きなものであったと感謝しています。

受験結果はどうあれ、元気で幸せでいてほしいですね。

まとめ

初めて担当した高校生の生徒さんの英語力向上に有効だった二つの教材をご紹介しました。これら二つの教材が効果を発揮する前提として、この生徒さんの基礎学力の確かさがあります。授業を真面目に受け、宿題もきちんとする、単語もある程度覚えている、という英語に対する学習習慣と文法等の基礎力が既にあったからこそ、この教材たちは短期間で効果があったのではないかと思っています。なぜなら、この後私はもっと英語が嫌いな生徒さん達と成績UPのために悪戦苦闘することになるからです… 。

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